仏壇を大工工事で作ります。

仏壇を大工工事で作ります

2020/04/18

5年前に竣工・引き渡しをしたお宅からのご依頼です。
その建物は、70歳近いご夫婦とその息子さんご家族の2世帯住宅です。 その家の建て主は、息子さんでした。
今年の初めに94才で建て主のお父様(N氏とします)のお母様(建て主のおばあさま)が亡くなりました。 N氏から、作り付けで、床の間に仏壇を作りたいとの依頼でした。 床の間は、幅が一間で余裕があり、南を向いているので、仏壇を作りつけても、向きはOKです。 神棚もそうなのですが、神様・仏さまは、南向きか、東向きにすることが圧倒的に多いです。
宗派もお聞きしました。しかし、あまりこだわりはないようです。 ただ、ご位牌を安置して拝むのではなく、軸を下げてお参りをする形式です。 そのお軸の長さ分+30㎜程度の高さが必要でした。 棚は3段です。 一番上の段の面からその高さが必要になります。 仏壇の床部分を含めると4段分です。仏壇部分の下は、収納にしたいとの事です。

仏壇造作工事 図面A

図面A

 

実を言いますと、N氏は仏具店に行って、仏壇を見てきたそうです。 その宗派の仏壇は国産の高級車が一台買える金額です。あまり大きくもない普通と思える仏壇が160万円もしたので、床の間に大工さんに拵えてもらえば、安くなるのではないか、という事での思い付きだというのでした。
仏壇と収納についてご希望をお聞きして、こちらの考えも入れたうえでの計画が 図面Aです。 正面の襖は、上下とも金色紙、側面は、透かし風の模様の入った黒色メラニン版です。自分は、これならば仏壇としてりっぱなものだという計画図面でした。これをもとに見積もりをしました。  見積りましたら、約120万円かかります。 それが1回目の提示でした。N氏は一言高い!でした。
金額が高いというので、どのようにすれば見た目よく、金額を下げられるかを考えました。大きな要素は、金色の貼物です。洋金と言われるものです。本当の金箔の貼物素材だと、桁が違います。  それでも材料自体は高いです。1巻きが10万円を超えてしまいます。しかも1巻き(幅900㎜長さ7.2m)単位で買うようなのです。今の計画では8m必要ですので、2巻き買う事になります。 ロスが多いのです。しかも、貼りにくいので、その張り手間も高いし、ここは取りやめの第一候補です。 下段の収納部分の金色襖を、鳥の子紙仕上げにします。床の間天井高さまでを考えていましたが、落し掛けの高さまで下げました。 こうすることにより、現場作業を極力なくすようにしました。会社の作業場で組み立て、各職人もそこで作業をしてもらいます。 現場での作業は2日程度あればできるようになりました。これにより約90万円程度まで下がりました。

仏壇造作工事 図面B

図面B

まだ高い! もう少し頑張ってほしい、との返事でした。ここで予算を聞きました。中に収める仏具を含めて100万円だという事です。 仏具は約35万円という事です。そして、N氏は提案として、床の間に置かうのではなく、畳の上に置けようにすればもっと安くなるのではないか?というものでした。しかも、そうすれば、外見は仏壇に見せなくなっても良いのではないか?と続きました。 中の荘厳はそのまま(壁・天井が金色)で、外見を普通の家具みたいにして欲しいという事になりました。 ここで自分の考えを根本で変えました。床の間に据えるのであれば、それなりのものが必要だと考えていましたが、畳の上に置くのであれば、ちょっと見栄えのする和風収納家具でも良いと考えました。仲はいじらないので外見を考えました。

仏壇造作工事 図面C

図面C

 

金額は結果、約70万円程度になり、お陰様で無事発注となりました。
・・・そしたらば、新型コロナウイルスの騒動になりました。 幼稚園が休園になり、N氏がお孫さんを家で見るという事になり、不特定多数の人が家に入るのは良くないという事で、工事は5月6日以降に延期となってしまいました。
・・ここまで新型コロナウィルスの影響が出てきました。健康管理には気を付けていきたいと思っております。

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