今年のお正月三ヶ日は、コロナのことがあり、どこの神社にもお寺にもお参りをしませんでした。70年くらい続けている年末の恒例行事、お餅搗きもやりませんでした。
いつもは55kgから60kgくらい搗きます。回数にすると20回以上になります。午前8時ころから初めて午後2時ころくらいまでかかります。搗き人は最低でも5~6人いないと、体が餅(モチ)ません。搗いたお餅をノス人もいなければなりません。いつも20人くらいの人たちが集まります。昔は力のある職人たちを集めて少数精鋭主義で搗きましたが、今はちょっと違っています。
その日のお餅搗きが終わる最後の一臼(ヒトウス)をみんなで食べるのが一年一度の楽しみです。搗きたてのお餅に、納豆(40パックくらいを使います)、大根おろし、お醤油かけて、と言うのが自分にとっても、みんなにとっても一番人気です。定番ですね。他にも、きな粉餅にしたりそのまま食べたりと様々です。この日に合わせて自家製沢庵を送って下さる方もいらっしゃいまして、非常においしいと評判です。20本以上送られるのですがほとんどなくなってしまいます。
そして、その日のうちにご近所とかうちのマンションの入居者の方たちに配ります。お施主様にも日を改めて、近所はお配りしたり遠方は送ったりしています。「お餅は大嫌いだ!」と言っていた人までもが一度食べると「こんなにもおいしいのか!」に変わりましたね。
この行事をやめる事、これには随分と悩みました。しかし、密の状態をさけるのはむずかしいですし、なにせ食べ物ですから、なにかあったら非常に大変なことになるので取りやめました。
いつものお正月は、元朝詣りに成田山新勝寺、帰ってきて氏神様の東新町氷川神社のお参り、そして日を改めて寒川神社、大雄山最乗寺にお参りするのを50年以上続けています。 自分が70歳を過ぎ、脳梗塞の既往症があり降圧薬を飲み、喘息気味で吸引薬を使い、狭心症もやった、という体です。多大な迷惑をかけるコロナ感染のリスクが高い人の病気を全て抱えている身としては、全部取りやめるしかありませんでした。
そんなわけで、お正月の神社仏閣の初参りは中止しました。 1月中の平日に行くことにしまして、8日の夕方に氏神様、16日に寒川神社とお墓参り、22日に成田山新勝寺にお参りすることができました。後は最乗寺です。
寒川さんも新勝寺さんも、コロナ対策に大変に気を使っているというのが分かりました。お参りに来てコロナになっちゃった などと言うのはシャレにもなりませんものね。 成田山の参道のお店も皆すごい気の使いようでした。お参りを済ませてからウナギを食べるのが楽しみですが、いつものお店は人数を5人までにしていて、「家族でも7人が一緒ではだめです」といわれまして、うちら夫婦と子供たち家族とは別々の部屋の席に着きました。孫たちがおいしそうに食べるのを見るのも楽しみなのですけれども、我慢、我慢です。テーブルも一つ置きでしたし、4人掛けのテーブルも2人で座らせていました。配膳のときも、皆さんビニール手袋でした。 ウナギは非常においしかったです。
こうやって、いつもとは違うのですけれども、お参りができるというのは、神仏のお加護があるからなのでしょう。ありがたいことです。
皆様方にとりまして、今年がすごく良い年になることをお祈り申し上げます。