なるべく広い水屋の方が作業しやすいという話はよく聞きました。ですから広めに取りました。そのため、小間になりました。この建物の竣工検査での、RC造の複合建物ならではの面白い話。
腰板は杉貼板です。これは壁でしょうか?
検査の前に、これは壁だから、不燃材を張ってくれと設計から言われました。「腰板は壁ではない。水屋と称するところには必ず取り付けてある、腰板だ!」としてそのまま検査をして通してもらいました。
腰板の横にみえる横棒2本の建具はケンドンになった建具です。屋久杉の板を使っています。これについては事前に何も言われません。なぜか。壁の仕上げではないから。
壁を不燃材にするというのは火事の時の延焼を防ぐためですが、建具は紙(襖)でも木(障子など)でもいいんです。腰貼紙は検査後です。内緒。
水屋説明
水屋とは、茶室に付随する点前や茶事のための準備をしたり、片付けをしたり、器物を納める場所です。水屋は、水遣、水舎、水谷、勝手ともいいます。