暑さ寒さも彼岸まで。お彼岸を過ぎれば暑さも峠を越えて、お茶に最適な季節になるはずです。9月24日は7月以来のお茶のお稽古の予定でした。しかし、コロナ禍の影響ではなく、台風12号の進路が関東地方に係る予報だったために、前日に中止にしました。 結果は、中止にしなくても大丈夫だったという状況でした。まあ、この台風による被害が出なくて良かったという事です。しかし、房総の漁師さん方は船を出せないという被害にはあっておりますので、すべて良かったわけではありません。
お稽古場である集会室の準備は、連休中に整っていました。掃除の後、額は「菊を採る東籬の下・・・」を掛け、籠の花入れには、斑入りの芒、秋桜、秋明菊をいけました。
今世間では木槿の花が盛りで、ヤブランも薄紫の花を咲かせ、秋桜もあちこちで咲いています。萩も咲いています。菊の花はまだですが、ホントに秋です。しかし、いつもお彼岸の頃にはきちんと咲いてくれる竹垣の下のヒガンバナはまだ芽が出たところです。ちょっと遅いです。
お道具は、風炉、釜、敷板、風炉先屏風は7月を同じです。お棚については、7月は丸卓でしたが、今月は、先生のご提案で糸巻き棚を用意しました。涵養庵の方も、庭の枯葉を取ったり、雑草を抜いたり、中も掃除をし、お軸は、「水を掬すれば・・・」を掛けたのです。
掛物 | 額絵 | 「菊を採る東籬の下 悠然と南山を見る」 |
涵養庵 | 軸 : 「水を掬すれば 月手にあり」 | |
棚 塗 | 糸巻き棚 | |
お茶碗 | 伊羅保焼き / 志野焼き / 美濃焼 | |
水差し | 有田焼 : うさぎの絵 | |
薄茶器 | 吹雪 | |
茶銘 | 小倉山 : 宇治小山園 | |
風炉 | 南部鋳物 (7月と同じ) | |
釜 | 〃 〃 | |
敷板 | 織部 | |
建水 | 青磁 | |
花入れ | 竹籠 | |
花 | 秋明菊、秋桜、斑入りの芒 |
今回は、自分も、ほぼ1年半ぶりくらいにお点前をさせてもらおうかと考えて、手順や袱紗さばき、柄杓の扱いなどを本でおさらいをしていました。とにかく、全く忘れています。
中止は非常に残念と言うか、ほっとしたというか。
来月10月のお稽古は、22日を予定しています。決まり次第連絡をさせていただきます。古をしたいものです。集会室には炉を切っていませんし、 それに、ここの床の間には梁が出ているため梁下の高さが足りず、普通の軸が掛けられません。