炊きたての御飯

コメ不足に思う事

先日のテレビ報道で、総理大臣を長に、今盛んに「俺はやってるぜ!」をアピールしている農水大臣、付け足しで官房長官などで、農業の発展を中長期に見直すための会議を作ったそうです。メンバーはこんな者たちと役人なんでしょうね? それから、とってつけたように、有識者とか学者とかそんな者たちなのでしょうね。

出てくる有識者とか学者とかは、所詮それらを選ぶのは政府・役所で、そこが出席費のお手当を出して、その意向に沿う意見しか出さない人たちでしょ? 役人に「貴重なご意見を多数聞きしましたよ」「今度の政策は有用なものですよ」のお墨付きを与えるだけにしか思えません。 

お米のイメージ

ところで、古古古米の市場価格ってどんだけの物? ある野党の党首が、「次の年には家畜のえさになるお米、」と言ってしまって、たたかれて謝っていたけれども、本当のことでしょ? 政治屋、役人連中はそれを知ってるんだよね。  キロ当たり2000円する品物なの? 実は桁違いの値段で餌として売り渡さなければならない代物を、「去年の市場価格に近い金額になるように出してあげるのだから、民はありがたがって買いなさい。本当はエサだけど黙って食べなさい」 何様だよ!ペテン師か詐欺師じゃないか!

な?と思ってしまいます。個人的には。

あの大臣が、そのお米で作ったおにぎりを食べてみせて「おいしいです。」と言うパフォーマンス。家畜のえさとして売ってしまっているから無いのだけれども、古古古米を食べたって絶対に「まずい」とは言わないでしょうよ。普段決して口に入れたくないくらいまずくても「おいしいです。」と言うに決まっているよね。ここだけで食べてすむのだから。 それらを買った民は、主食として食べるわけです。

そもそもの話、これらの者たち(政治屋、役人、学者、有識者とかいう者たち)が本当に有能で、正しい先見性を持って、正しいと思った考えを押し進めていける者たちならば、このような事態にはならなかったはずです。  外国からの圧力でおいしくもないお米を買って、日本の農家にはコメが余ったから減反させてその保証の金を払い、一所懸命にお米を作った農家よりも休んだ方が実入りが良くなるようなことをしておいて、いまさら何をやらせようとしているのですかね~? 農業の大規模化? アメリカやブラジルみたいに、種まきも消毒も飛行機でやるくらいにさせようとしてる? そのようにして作られたお米の味ってどんだけのもの?

稲刈りイメージ

自分は女房殿が病気療養で富津に行ってから、自分で三食の食事を作るようになりました。ご飯はもちろんですが、パンの時もあれば、麺の時もあります。 毎朝、お仏壇に炊き立てのご飯をお供えするので、それだけのために炊飯器でお米を炊くときもあります。その量は炊飯器の計量カップで最低メモリの半分くらいです。直径約3cm、高さ約6㎝くらいのものです。そしたら間もなくその炊飯器が壊れてしまいました。量があまりに少なくてどこかに無理がかかったのでしょう。新しく買った炊飯器はそのような使い方はしません。仏飯はお米を容器に入れてガスで炊くようにしました。

そのような生活をするようになってから、自分はお金を払ってお米を買ったことはありません。すべて頂き物で間に合っています。売るほどはありませんが頂いたお米を食べきれていません。結果として、一時期古米になることはありました。 主には岩手県陸前高田の父の実家(うちの本家です)であったり、親戚であったり、また友人たちからです。決して後援会の人たちからではありません。 会社の協力会でもありません。

岩手の親戚は果樹もやっています。そことは父が亡くなってから10数年たちましたがお付き合いを続けています。 そこで、飛行機で種を撒くことなぞ出来ません。1枚1枚の田んぼで、苗を田植えして作っています。もちろん田植え機によってです。 雑草取りとか、水の管理とかとにかく手間をかけて育てています。古米なんぞを送って来ることは絶対にありませんし、食べ比べる事も出来ませんが、こちらは本当においしいお米です。怒られそうないい方ですけれども、外国産とは比べ物になりません。古古米、言わずもがな。

友人の一人が静岡で農業をしています。ほとんど自家使用、知人への贈り物用のお米を作っていてそれを送ってくれます。水にこだわっていて、その田んぼは普通の農業用水ではなく、特別に水を引いていることを自慢しています。 すごくおいしいお米です。 その2ヵ所ともに息子は農業を継いでいません。手伝いもしていません。 果樹もやっていても米作農業では食えないからです。 岩手の親戚は数年前まで、近所の田んぼの米作りを請けてお米を作っていました。病気で出来なくなり、米作りを依頼するようになってしまっています。

ここだけの特殊事情ではないはずです。日本中でそういう事になっていると思います。テレビで見る、一軒家。おじいさんかおばあさんがどうにか畑や田んぼを維持している家が多いです。いなくなれば畑も田んぼも無くなります。

田植えイメージ

棚田も同じです。担い手がいなくなれば山に戻ってしまいます。何千年、何百年かけて築いたものがほんの数年でなくなります。ザ、ニッポン!の風景が消えていきます。棚田じゃなくても、普通の田んぼも無くなっていまし。耕作され亡くなった田んぼは草原に、次に雑木林に。荒れ地です。

このような状態にしてしまったのが日本の農業政策の立案者たちです。
最初の文章に戻るわけです。現状を作ってきた無能な集団が、臆面もなく、今後の農業を考えたって、どうなるのかな~~??? 日本の農業をどうしようというのかな~~~???  立案などできるのかな~~???  
コメが無い時は、作れ!作れ!どんどん作れ!! 余ったらやめろ!やめろ! 金を出すからやめろ! 
このような場当たりな事しかやってこなかった、やれなかった無能集団が、今後の農業を考える? 考えられるの? 出来ると思っているの? 出来ると思えない。 

そもそもの話、長期に農業を考えると言っている人たちの年齢は、おいくつ?長期のことを考えて、20年後30年後にそれを確認できる人たちなの?責任負えないよ。負わないよ。

どうしたら良いのでしょうねえ~~?

-etc