2022年3月お彼岸イメージ

2022年3月 春のお彼岸の富津荘

3月、お彼岸の連休を利用して18日夜に到着し、19,20日と富津荘に連泊し、21日の昼過ぎにかえってきました。
19日の朝は前日の雨もほとんど上がり、野鳥の鳴き声が喧しく聞こえていました。鶯の鳴き声がきちんとホーホケキョとなっていました。春先は上手に鳴けないのが常なのですが、もう上手に鳴いていました。ほかにもメジロや自分が名前を知らない鳥たちが木々を飛び回って鳴いていました。 庭を歩いても逃げなかったのですが、しかし、30分もしないでどこかに飛んで行ってしまい、静かになってしまいました。

沈丁花は満開で良いにおいを漂わせています。 ジンチョウゲ、キンモクセイ、クチナシは3大香木と屋ばれていますが、富津荘の庭にはクチナシの木はありません。 クチナシには虫が付きやすく、普段の手入れができないので葉を食い荒らされて枯れてしまいます。スイセンが満開でした。この花も独特なにおいがします。 椿は、かなり花をつけてくれたようでした。花が随分と落ちていました。まだ、木には多くの赤い花が残っていました。
雨だれの跳ね返り防止にプランターを並べて、その中に小石を入れる作業をしました。 犬走りが軒よりも出ているので、雨だれの跳ね返りがひどく、建物を傷めています。20年以上前に、台風で軒樋を飛ばされ、樋の再取り付けをしなかったためです。その当時は年に2~3回しか富津に行きませんでしたし、滞在日数もせいぜい2日でした。そもそも雨に日にはいきませんでした。ですから雨だれのことは気が付きませんでした。

ある時、雨が降り出して、2階大屋根の雨だれが下屋の屋根に落ち、その音がすごいという事に気が付きました。 そのようなことから、大屋根にだけ雨樋を付けた次第です。その時、樋受けの金物をステンレスにしました。風で飛ばされたのは、潮風で錆が進んで樋受金物が細くなり、強度がなくなっていたのも飛んでしまった原因だという事を考慮しました。
下屋には雨樋をつけませんでした。その後雨の日に行ったときにも、さして、わずらわしさを感じませんでした。 そうしてしばらくすると、外壁が、カビなのか苔なのかうすく緑色になってきて、戸袋の中の底板が腐り始めてしまったという事になってきました。どうすれば格好よく雨だれ被害を免れるかを考えた結果が、プランターを並べ、その中に石を入れて雨水が跳ね返るのを防ぐという方法です。
(南側の雨だれ跳ね返り防止は瓦で縁取りをし、石を敷きこんだ仕組みを作っています。玄関部分のはタイルで溝を作り、その中に石を置いてあります。以前に写真で紹介しています。)プランターの中に入れた石は全高さの三分の一程度です。移動の時に重くならないよう楽をしようと思った次第です。 ちなみに、土を入れて何か植物を植えておく、というのはだめなのです。 普段人がいませんので、プランター内の土が乾いても水やりができません。雨が降らないと枯れてしまうのです。
この後に、考えなければならないのは、濡れ縁の上に落ちる雨だれの対策です。濡れ縁の先っぽ部分に雨が落ちるので、腐れてきているのです。 濡れ縁にビニールシートをかけて紐で結わえておいたことがありましたが、風で飛ばされてしまいました。ビニールはどこかに飛んで行って、どこかで迷惑をかけてしまったものと思います。軒先から落ちた雨が跳ねあがらないように、濡れ縁本体に水が行かないように、なおかつ、湿気が籠らないように、風で飛ばされないように考えねばなりません。もう一つ、置き放しにしても風で飛ばされないようにしながら、自分で動かせなければなりません。

20日にピザを作りました。久しぶりに石窯に火を入れました。2時間近く薪を燃やします。前日の雨で薪が濡れていました。最初に火をつける木は釜の下部に収容してありますが、太い薪の木は雨ざらしです。それでもすぐに燃えて、釜を十分に熱くすることができました。
実は薪を入れる前に一つ問題が発生しました。以前に運び込んでおいた桜の太い幹がほったらかしで置いてあります。それを薪割りで割り始めましたが、割れ面に3センチくらいの昆虫の幼虫が見えたのです。 ウチの婿さんは昆虫特にカブトムシとクワガタムシが大好き人間です。桜の幹にいたのを見て、すぐにクワガタムシの幼虫という事が分かり、「薪にしないでくれ」というのです。婿さんの要望であれば一顧だにしないところなのですが、孫もその影響を受けて昆虫大好き幼児です。 婿さんの一言、「○○(孫の名前)がすごく悲しみますよ!おじいちゃんを嫌いになりますよ!」。 すぐに薪にすることを諦めました。
ピザを焼き、最終段階で、幼虫がいない桜の木のかけらを燻して香り付をしようとしました。燻せる木が少なすぎて香り付はできませんでした。

ピザを全部で五枚焼きました。 ピザ生地、トマトソース、バジルソース、オリーブオイルはスーパーで買ってきたものです。具材は、玉ねぎを刻んだもの、むきエビ、ホタテ、トマト、アスパラ、エリンギなどでした。チーズは具材が見えなくなるほどに掛けました。具が多いのでピザ全体に厚みがあります。 以前にピザを作り始めたころは縁が真っ黒に焦げましたが、今回は程よく焦げて、具材が生ということも無く上手に火が通りました。 皆で一緒に食べましたが、我ながらおいしいと思いました。
前回に友人ご夫婦を呼んでピザを作り、ご近所にも配りましたが今回も配りました。自分でいうのも何なのですが、非常に評判が良かったです。食べた後でお礼の電話を頂けるほど喜んでもらいました。 次回も焼いた時には、おすそ分けをしなければなりません。
食べた後に海岸まで孫とお散歩でした。海岸の方はびっくりするくらい新しい家が建っていました。面白いことに古い家には手入れされた庭があります。花壇にも庭木にも春の花々が咲いていました。新しい家は、大きなコンクリート土間の駐車場、庭もコンクリートの上に人工芝。 なるべく手入れをしなくても良いような庭にするという意思を感じました。
何かさみしい。 でもこっちに来て忙しい思いをするのは嫌なのでしょう。その気持ちも十分に分かります。
今回自分がやり残した仕事があります。 日本庭のタマリュウの池の雑草取りをしませんでした。そこまでやると次の日に帰る体力がなくなるかもしれないからです。 昔はやったのにな~ 何か寂しい。

-会長の道楽