鮎料理イメージ

初夏の味覚 鮎

先日、群馬県渋川市赤城町にある「綾戸簗」という鮎の料理を出してくれる所に、次男の家族と一緒に鮎を食べに行ってきました。 ここは通年営業ではなく、今年の開業は6月24日で終了は10月頃だそうです。 数年前にテレビの所さんの番組で放送され、また今年も別ので放送されたみたいです。 数年前の時は偶然見たのですが、今年の放送は気が付きませんでした。もっとも、今はあまりテレビを見ません。 

いわゆる“簗”には、40年以上前から行っています。 まず最初は親父さんに連れて行ってもらった高崎高鼻にあった「上州簗」です。まだ関越道が無く国道17号線で行きました。そこが辞めていまってから何年間かは”簗“に行きませんでした。その後、「坂東簗」とかいろいろ行きましたが、次々やめていきました。

「綾戸簗」の前に行っていたのは「落合簗」というところでした。今でも営業していますが、自分にとっては、町に近すぎて何か風情が感じにくいのです。「綾戸簗」を見つけてからは最近の行きつけになっています。利根川の対岸に国道が走り、頻繁に自動車が走っているのですが、その音は聞こえません。全く緑の自然の中という感じです。 建物の様子・作りは、「上州簗」の時からあまり変わりません。河川敷ですから、建設省の規制がかかっているからだと思います。 そして6月ですから盛夏ではありませんので、風がすごく涼やかで気持ちが良いのです。 今回も日差しは刺すようでしたが日陰は気持ちが良かったです。

ここには、10年くらい前から毎年、6月末か、遅くも7月の第一週に来ています。7月に入ると期待の気持ちが半分になってしまいます。理由は後程。 

今までは、6月中に卓がいっぱいになることは無かったように思います。予約しないでも食べさせてもらえました。今回は何の気のめぐりか、神様の思し召しか、予約をしてからきました。 その日は自分たちが食べている時に来た予約なしのお客さんを断っていました。

食べ終わって、卓の食器の片付けに来た、顔見知りのお店の人に愚痴られました。というのはお客さんの数が多いのできついというのです。 放送される前でもそこそこのお客さんは入っていたのですが、ちょうどよいくらいだったそうです。 昼のピークが過ぎるとちょっと休めたそうでした。開業の昨日、めいっぱい動いたそうでした。一日だけなのに今後のことを考えると嫌になっちゃうと言っていました。テレビに出ちゃうとそうなるのですよね。  話がそれますが、30年くらい前だと思いますが、富津の行きつけの割烹寿司屋さんでも同じようなことがありました。旧富津町周辺を紹介するNHKの番組に、名前も住所も出さないという条件で撮影に応じたそうなのですが、放送後大変だったと言っていました。 そのことを知らずに食べに行ったところ、以前とは、お店で食事をしているお客さんの雰囲気がまるで違っていたのです。地元感がないのです。 名前も住所も無いのに、どうやって探しだすのか、「テレビで見ました、」というお客さんが大勢来て、「番組に出た料理を食べたい」と皆が同じものを注文し、用意していた食材がすぐになくなってしまいました。謝っても許してくれず、町中駈けずり回って食材を探して提供した、という事を聞いていました。

数か月続いたみたいでした。 自分らはその間、遠慮しました。 最近“ざわつく金曜日”のメンバーのタレントが大貫駅から富津岬まで路線バスに乗って町を紹介する番組でまた、富津荘のあたりが放送されました。 自分たちが時々行くお店も一軒ありました。 時間をづらして食べに行くことにしています。

  戻します。 席に着いて料理を注文します。コースで注文します。 塩焼き、フライ、田楽、刺身、酢の物、うるか、鮎こく、お新香、ごはんのセットです。 注文してから料理が出てくるまで30~40分程度かかったでしょうか。 2歳4歳6歳の孫と一緒に来ていましたが、 席でじっと待つわけはありません。 鮎に串を打ちそれを焼くところに行ったり、川原に行ったりして時間をつぶしました。 数年前まで川には簗があったのですが、台風の増水で流されてしまい、その後は再建されていません。あればそこでも遊ばせることができます。

孫たちは鮎かぶりつきです

 料理が運ばれてきました。最初はフライでした。 男孫が手づかみで腹の部分にかぶりつきました。  腹の部分だけは食べましたが、他を食べようとしたのですが出してしまいました。 小さい子にとっては小骨が嫌なものなのですね。 後は親に身を取ってもらって食べていました。 子供はおいしいものは食べますよね。 おいしかったのだと思います。 続けて出てきた塩焼きもご飯と一緒に食べていました。

 先ほど、7月に入ると期待が半分になると書きました。 その理由は、6月中だと鮎の骨が柔らかく、頭も食べられるからです。7月の5~6日になると骨が固くなって、頭から丸かじりすると若干骨が気になるようになってしまいます。 一度だけ6月に来れなくて7月になってここにきて食べたのですが、頭からの丸かじりは骨が固くて歯の間に骨が挟まり諦めました。続いて田楽が出てきて、それもおいしかったです。

鮎のフライイメージ
鮎のフライイメージ

 最後に出された刺身は生き作りです。 食卓に乗っても生きていて、口をパクパクさせています。男孫は手で頭を触ろうとします。女孫は遠めに見るだけでした。 身を食べ終わって、骨の部分を素揚げしてもらいました。 これがまた骨も柔らかく頭もおいしかったです。

 日本に四季があるありがたさを、心から堪能させてもらいました。本当に初夏の味覚です。お店の人からは「落鮎の季節にも来てください。おなかに卵が入っておいしいですよ」と言われるのですが、年に一度だけ、初夏の贅沢をしています。おなかがすごく膨らんでいます。

息子たちは、帰りに渋川の遊園地で孫たちを遊ばせて帰るという事なので、自分は渋川駅から電車で帰ることにしました。 腹が張って、一緒に歩くことは困難です。 渋川駅で調べると、ちょうど、特急電車で渋川から赤羽まで乗り換えなしで行けることがわかりました。それで帰ってきました。 それでも時間はかかりますね。家に着くまで4時間弱かかりました。 車は渋滞さえなければ、早くて便利な交通手段です。 渋滞さえなければ・・ 渋滞にはまると運転しているのではなくても嫌になってしまいます。

翌日からは体重を減らすため、おなかを引っ込ますための無駄な努力をする毎日になります。 

結局、やりませんでしたけれど。

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