202107_防災イメージ

防災の事_vol1

2021/08/27

梅雨末期特有の現象で、日本の各地で大雨による土砂崩れ、河川の氾濫などで多くの被害が出ています。被害者の方々には心よりお見舞い申し上げます。

今回、この文章を書こうと思ったのは、自分のやってきた防災に対する試みを振り返り、反省するためです。

父が現役でバリバリと仕事をやっていた時、必ず、コンパネと、野縁材を在庫しておけと言われていました。そして、畳を10枚ほども倉庫に置いておきました。 生前言っていたのですが、非常時の備えということでした。防災備品という考えだったのでしょうが、だいぶ不足していると思います。考えは、[とりあえず横になって休む場所を確保する]ということだったと思います。

平成元年に1階は駐車場、2~4階は11所帯の賃貸とするマンションを建築しました。当時、東京で直下型の大震災が発生するであろうという考えから、建物にいろいろと防災を考えた設備を施しました。すでに自分もその建築計画に関わっていましたから、防災の考えを随分と具現化することができたのでした。

飲料水は、上水を受水槽経由として、受水槽には耐震基準以上の強度を持たせ、地震があっても飲料水を受水槽に確保するということです。配管にはフレキシブル配管を多用しました。配管が揺れで壊れないようにするためです。 『昨今は受水槽を設けずに直結圧送という方法をとります。この方が面積をとらないからです。また既存の受水槽をやめて直結圧送にしているのも多いです。』

最上階の上は勾配屋根にして、雨水のみを樋で集め、(ベランダの雨水は別系統での放流にしました。プランター菜園、洗濯物の手洗い洗濯をすると思ったのです。)エントランス通路・自転車置き場・受水槽室のスラブ下を埋め戻しをしないで雨水ピットとし、雨水を滞留させてオーバーフローした分だけ下水に放流させました。

ためてある水は雑用水として使うつもりだったのです。今そこは、梅雨時期で満水です。 そうでないときも、水は溜まっています。土がたまって容量が少なくなるのを心配して時々点検口からみるのですが、土は溜まっていません。おそらくは、梅雨時とか台風の時などは雨の量が多く、溜まった土を流してしまっているものと思われます。

水中ポンプで、その水をくみ上げるように考えていました。 しかし、バケツに紐をつけてくみ上げるくらいの大きさの点検口(450角)ですので、ポンプだけでくみ上げる必要はありません。

ポンプを動かすには電気が必要です。水中ポンプ用だけということではなく、照明とかの電源にガソリンエンジン式の発電機も用意してありました。ガソリンも、スチール製の20L携行缶に常備させていました。時々トラックのガソリンタンクにいれて、その分は補充していました。

それから、1階の揚水ポンプ室の空きスペースには、ペットボトル入りの水、空の水用のポリタンク(10L)数個、非常食糧、燃料なども備蓄しました。燃料は、炭、マキ、タドンなどです。七輪も用意しました。一人で使える、車付きの組み立て式担架も作りました。水中ポンプや、発電機などは、建設会社だから、防災用のみに使うことではなく、普段の使用ができましたから用意することができました。

なぜこのようなことをしたのか?と疑問、に思うのではないでしょうか。 大工の棟梁というのを気取りました。 江戸時代の後半には、職業の分離は進んで、その階級的なものも出来上がっていたようです。建築関係でいえば、 火消組の頭領で、鳶の頭と言われた人たち、大工の親方、棟梁はその町の世話人・まとめ役でした。 幕府からのお墨付きのある庄屋とは違いますが、農村での庄屋というといいすぐですが、それみたいなものだと思えばよいのではないかと思います。そういう大工の頭領を気取ったわけです。 蛇足ながら、昔の大工の頭領は茶道もたしなんでいたそうです。

昔の防火用水イメージ

何かあった時には、手持ちの資材を提供して、地域をまとめようという考えだったし、 それから、この土地で70年間も仕事をさせていただいていたので、何か災害が発生した時には、幾分かでも備えをしておいて地域に恩返しをしようという思いです。先代も多分そうだったと思います。

これはある意味、独りよがりな部分がありました。 板橋区が主催する防災訓練では、地区単位の範囲が広すぎて、誰が誰だかわからないという思いがありました。もっと身近な小さなグループでやった方が良いように思って、岡田建設から100mくらいの範囲の地域の人たちに声をかけて、消防署出張所にも話を通し、消防訓練をしたことがありました。地区の防災士にも来てもらいました。近隣にポスティングなどをして、声をかけたのですが、集まったのは30人程度でした。しかし来た人たちはすべて顔と名前が一致する人たちで、何かの時には助け合える人たちだということが実感できました。消防出張所の消防士の方にもお褒めの言葉をいただきました。

 

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