ほんの少し前まで「暑い、暑い」と言っていたのですが、11月となりましたらちょっとの間の短い秋になりました。 炉開きの月、茶人のお正月と言われている月です。床の間に飾り壺を飾りました。 今月だけのお出ましです。 お茶には一年に一度とか、12年に一度とかというのが多いです。
涵養庵の露地入り口にある鉢のもみじの葉はカサカサになって縮んでいます。今年はツワブキの花が咲きません。庭の梅の木の葉はまだ緑色が多いです。花海堂の葉もまだ緑が強いです。今年も苔が良くならなかったです。苔を育てるのに試行錯誤してやってみています。
子供たちは25日午前中でした。今回小学校一年生の孫が初めてお稽古に参加しました。入室から、客の作法、そして中学生はお点前のお稽古もしました。
30日は炉開きの行事として飾り壺のお点前をしました。そして、客としての所作を、通しでお稽古しました。 亥の子餅もおいしかった。
軸 | 「不織」の軸 |
水指 | 瀬戸焼 一重口 |
茶碗 | 萩焼 水津乙彦 楽茶碗 大野九行 “母” 京焼 瓢の絵 美濃焼 百福茶碗 |
薄茶器 | 棗 堆朱 |
茶銘 | 関の白 一保堂茶鋪 |
釜 | 阿弥陀釜 |
水差し | 瀬戸焼 一重口 |
建水 | 曲げ物木地 |
炉縁 | 欅 大工の製作 |
花入れ | 掛け 竹一文字切 26日 |
花 | 孔雀草 照り葉(レンギョウ) 25日 椿 照り葉(ドウダンツツジ) 30日 |
喰籠 | 溜り塗 駒繋ぎ |
主菓子 | 亥の子餅 目白しむら 25日 “ 厳邑堂 30日 |
涵養庵でのお稽古は天井の低さ、空間の狭さが落ち着きます。普通、天井が低いと何か詰まった感じがするものですが、そういう感じがしません。不思議です。
今更ですけれども、子供たちが茶道に親しんでもらえるように、好きになってもらえるようにもう少し頑張ろうかと思います。こんなふうに思うのも、帯状疱疹の後が思わしくなく、体調がすぐれない日が多く、準備がきつかったからなのです。 珠乃先生はじめ、お教室の皆様が協力してくださってやらせてもらっています。
来月、子供たちの時間の都合がつけば、子供たちに着物を着せてのお稽古を考えています。着物はこちらで用意してあります。 これも日本文化の継承という事につなげていけたらと思ってのことです。 来月はもう師走。お稽古日を12月21日(木)、23日(土)を予定しました。