核廃棄物イメージ

ものすごく乱暴な計画  核ゴミ処分場選定の事

9月27日の対馬市市議会で、対馬市長は「高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分場を建設するための国の調査に応募しないを表明した、というニュースが28日朝刊の東京新聞第一面と三面に掲載されています。 核のごみ処分場選定に関しては、3段階の調査をすることになっていて、その都度、知事と市長村長の同意が必要とのことです。 そして、第一段階の文献調査に入れば20億円、概要調査に入れば70億円の交付金が国から出されるという事です。 核ごみの処分場を受け入れようという自治体は、北海道の留寿都村など、いわゆる過疎化が進み、将来の税収不足が確実視されて、自治体存続そのものにかかわるので、なんとかお金が欲しいというところのように思ってしまいます。

自分自身は、原子力発電所について一応条件付き賛成です。

今の原子力発電所は、住宅に例えていえば、最新設備の整った、溜まった汚物を処分する場所がない汲取り便所(いわゆるぽっちゃん便所)付きの家だと思っています。家庭ごみもどこかに置いておく。ようするに汲み取り槽内の汚物や家庭ごみがいっぱいになったらば住めなくなる家という事です。そして、水洗便所にはできない家です。 洗浄機付き便器も取付できません。 こんなような建物を、迷惑をかけても文句言う人のいないところに造って、住まわせているのが国です。そこのところをきちんとしてね!だから条件付きです。

昔は建築業界・住宅産業は、クレーム産業と言われた時代がありました。自分はそのような時代を生きていました。雨漏りなどは最たるものでした。今はクレームを出されることもほんとに少なくなりました。ハード面はほとんどゼロに近いです。 一言でいえば建築技術が進んだものと思っています。
原子力発電所の建物は、40数年前に建てられたものです。その当時の建築技術はそれなりだとは思います。不足しているところは、現在の技術に基づいての補強もしていることでしょう。大丈夫だと言っているから大丈夫なのでしょう。 

こんなようにものすごく消極的な賛成です。

福島の原発の放射性物質を含んだ水の処理に関して、海水で薄めて海に流す処理が始まりました。 これに中国や韓国などの近隣の国が反対しています。水産物の輸入を禁止しました。面白いことに日本海で不法操業した漁船は来なくなると思ったら、まだ操業しているようです。輸入ではないから良いのだそうです。 サンマについて、中国がはるか沖合からごっそり持って行かなくなるから、手に入りやすくなるのかを期待していますが、どんなものでしょう? 普通に考えれば、日本海よりも太平洋の方が、処理水が放出された場所に近いから、そこまでは出てこないと思っています。安くておいしいサンマを炭火で塩焼きしたいです。

また横道にそれた話が長くなってしまいました申し訳ございません。

留寿都とか、対馬のことは、住宅の排せつ物の処分場に当たるのだと考えますが、対馬では市長さんが反対の立場を表明したものです。 風評で、きれいな海からとれる水産物は売れなくなることが、そして観光客も来なくなることが容易に想像できる。 子孫に対して申し明けないとも思ったのでしょうね。 賛成の請願を出した団体の中に、建設業団体があったそうです。街の活性化を考えたらばそうした方が良いということです。 

建築業というのは、環境保護という事から一番遠くにある業種ではないかと思っています。 昔、ラワン材が住宅の内部造作材に使われてその輸出個のラワンを切りつくしてしまいました。日本の大径のヒノキ材が手に入りにくくなったらば、台湾のヒノキを手当たり次第に輸入していました。今は止められています。屋久杉も流通していました。だいぶ切出されたと思います。今は止められています。 秩父に武甲山という山があります。石灰岩でできた山です。セメントの材料です。 ある時までは山の形はそのままでした。反対側から見ると削り採られていましたが、今はどこから見ても少しずつ山の形が変わっていくそうです。 富津のマザー牧場に鬼泪山(キナダヤマ)という山があります。佐貫側から見るとその山に綱らなる山は今はありません。平らになって太陽光の発電所になっています。この辺りの山は、山砂で出来ています。昔、国道の上をベルトコンベアーが通っていて、海岸まで行っていました。そこで運搬船に積み込んでいたのです。 山砂は土木・建築で埋め戻しに使われます。 水を掛けながら埋め戻すと山砂は良く締まってくれます。(いまは産業廃棄物を加工して収縮しない埋め戻し材があります。金額はわかりません。)地面が陥没をしたり、それに伴って配管材などが下がって支障をきたすことが少ないのです。

産業廃棄物イメージ

まあ、建築関連の業者はすべからく、自然破壊を伴って仕事が成り立っています。どんな産業においても前段階で少なくない自然破壊をしながら成り立っているものを思いましが、建築は際立っていると思います。

話が飛びますが、3.11三陸の大津波の復旧において防災と称して、住民は70歳以上の数家族しか済まない岬にまで、何億円かかけて海が見えないくらいの高さでコンクリート堤防を造ったり、陸前高田などは12m土盛りしてしまいました。その土は山を崩したり、トンネルを掘った後の残土の処分をしたりしました。住民の為というのはどうなんでしょう?あの時にびっくりしたのは、岩手県中の大型重機がここに集まったと思えるくらいの機械を見ることができました。 200mくらい置きに5~60台規模の重機駐車場があり、日曜日にはそこが満杯でした。その時のとても壮観な光景でしねた。 この為(建設業者の為)の工事なように思いました。いろいろな地方から集まってきたわけでしょうね。「用意ドン!」で工事が始まったのです。

現在、県内の建築関連業者は仕事が無くなってとっても困っているようです。こんな限られた地方で一斉に工事をしたのですから、築12年では新築はおろか、リフォームや補修工事さえなくなるのは自明でした。

本当に、その時だけでした。しかし被災地は致し方ありません。やってくれたことはありがたいことです。12年も経ってしまっては、きれいに平らになってしまった場所に戻ってくる人たちがいなくてもしょうがないことです。これは、この工事そのもので儲けられる、それだけが大事な人たちがそれを進めていた、すごく上の人たちの自分たちのための思惑がそうだったのですから。その時に儲ければ、次の場所でまたもできるのですから、後のことは考えることは無いのです。もとえ!でしょう。すいません、伝聞です。勘繰りです。自分の考えです。ごめんなさい!

対馬の業者団体の方々は、それで地域も潤うのだから、核ゴミ処理場を造りましょう。という事ですよね。その工事は一時的でしょう。 観光客がいなくなれば観光施設が立ち行かなくなり、それに関連するは無くなります。魚が売れなくなれば漁業者は生活できなくなり、生活出来なければ出ていくことでしょう。このような民間の仕事はその時だけではありません。観光業が続けば仕事が続きます。漁師が良ければ家を建て替える事にもなるでしょう。 家庭廃棄物の処理場であれば、数十年後に建て替えもありましょうし、その間にメンテナンス工事も請けることは出来るでしょう。

核のごみ処理施設を造るには特殊技術が必要です。島の民間業者にはできません。メンテナンスの仕事もできないでしょう。おそらく、ゼネコンが作った子会社の仕事のおこぼれをもらいに入るだけでしょう。継続的ではないのです。 土木・建築屋の一発屋だけがその時にうまいことをやるだけではないでしょうかね~。

市長の判断は正しいと思います。

ごみを考えるイメージ

ここから、この文章の題の “ものすごく乱暴な計画” になります。ここまで来るのにA-4用紙2.5枚になってしまいました。前置きが長すぎるのが欠点です。 

さてこれからは後はものすごく乱暴で日本寄りの横暴ともいえる計画について話します。
※あまりに大胆ではありますが、費用対効果はもしかしたらあるのではというくらいの気持ちで聞いてください。

核のゴミはガラス固化するという事です。本来ならば、それらを地下数百メートルに埋めておくという事のようです。 日本には、1か所だけそのまま地表に置きっぱなしにできる場所があります。日本人からは文句は出にくい場所で、しかも国有地です。地権者はそこを利用しようとする国だけです。 どこでしょうか? 

日本国の領土である、尖閣諸島の、魚釣島です。 ここに置きます。 ここならば、日本国民からのクレームは微々たるものではないでしょうか? きっと与那国島の住民からは出るでしょうね。 ここに置けば、他国の侵略を受けることは無くなるでしょう。他国のこの島への上陸作戦は放射線防護服を着てやらなければなりませんし、戦闘服+防護服の作業。そして放射線への恐怖。事実上実効支配は難しいのではないかと考えました。ものすごく乱暴で、どうしよも無い計画です。
でもある意味、一石二鳥の迷案です。日本政府の40年前からの懸案である国内に核ごみ処理・貯蔵施設を造ることができ、それが日本国の防衛にも役立つ。その防衛に関しての費用は極限まで抑えることが出来る。核のゴミそのものが防衛手段になるわけですから。 ものすごく乱暴で、どうしよも無い計画です。

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