貝母百合(バイモユリ) 

令和6年 弥生のお稽古 

全国的に桜の開花が遅れていましたがあちこちで開花が聞こえてきます。庭の木々は春爛漫です。庭と鉢の楓は薄緑や赤い若葉が出始め、レンギョウも黄色い花が咲いて、散り始めています。ハナボケの花も咲いています。ハナカイドウの花の蕾も大きく膨らみちらほら咲いています。庭の苔の緑の新芽がかわいいです。灯篭の笠の苔は枯れた色をしていますが、少し緑色がかってきたように見えます。蝋梅と梅の花はお仕事が終わりました。ものすごく春です。

この10年15年くらいでしょうか、季節の移ろいが何かどんどん早くなるように感じます。昨秋から月毎に違う病気が重なり、まだ引きずっています。 暖かくなったのだから、早く元気にならないと、というある種の焦りを感じてしまいます。自分の体の具合が悪いと季節の感じ方も変わるのですね。

 お軸は 「春水満四澤」です。今まさに春です。 禁じ手かもしれませんが、水指も枝垂れ櫻にしました。お茶碗にも桜と土筆を選びました。 床の間の花は、26日がボケと侘助、28日と30日は青山様がお持ちくださった貝母百合と椿でした。

「春水満四澤」
水指京焼 仁清写し 枝垂れ櫻
茶碗大樋焼 大樋長左衛門
京焼 裕起造  金彩櫻
志野焼 野中春晴 “山”
土筆の絵
京焼 花の絵
薄茶器平棗  花の絵
茶銘清友の白 柳櫻園
角谷与斎
建水杉木地の曲げ物  杢仙
花入れ掛け 焼物の竹
ボケ、侘助(26日) 貝母百合、椿(28日、30日) 
喰籠独楽繋ぎ溜り塗  
主菓子菓匠 花見 “夜櫻”
干菓子樫舎 “小種” 、 しむら 金平糖

自分の体調がまだ万全ではないにもかかわらず、お蔭様で今月も無事お稽古を開催できまして、その上皆様方にも喜んでもらえたようです。本当にありがたいことです。ひとえに先生をはじめ皆様方のご協力を頂いたおかげです。皆様には、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 今年の桜の開花が遅れていましたが、自分としては、春を満喫したくてお軸に春、お茶碗に桜と土筆、水指に枝垂れ桜としてしまいました。水指に枝垂れ桜は、本来、小間の茶室ではやらないようです。気持ちです。バイモユリは青山様のお庭に咲いていたのをお持ち頂きました。

今月は、26日に“親子でお稽古体験”、28日に珠乃先生によるお稽古で、二部制・5名の参加でした。30日は子供さんのお稽古で、子供さん二名の参加でした。

来月のお稽古は25日(木)27日(土)を予定しています。ご参加をお待ちしています。

来月はもう吊釜です。 炉に炭を使う事を考えています。 ただし炭のお点前はしません。 半年ごとの炉と風炉の入れ替も、春夏秋冬の四季の移ろいも早いなあ、などと感じていますが、月々の設えをするとき、本当に早く感じてしまう今日この頃です。歳なのでしょうね。

床の間
床の間
花入れは焼物の竹/         貝母百合(バイモユリ)バイモユリと椿
花入れは焼物の竹          貝母百合(バイモユリ)と椿
主菓子  夜桜
主菓子  夜桜

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