これらの障子を見て、素朴を旨とする茶室にはどうなの?と思う方もいるかと思いますが、単純な中に、自分の腕を見せたいという、建具屋の職人さんの渾身の思いが込められています。
2枚組の上の写真は、吊下げの掛け障子です。 嵌め殺しの窓に取り付けました。月を表そうとしました。これは東側の窓に取り付けましたので朝日でもいいんでしょうか。右側の板には竹の彫刻を施しています。 大きな方の障子の組子の名前は、切子松皮と言います。
給仕口の太鼓貼の襖です。向こう側の光で、襖の桟が透けて見えるように作ります上が丸くなっているのは茶室側から見ています。壁を丸く仕上げています。板は水屋側から見たところです。引手は堀込ですが、茶室側と水屋側でちょっと違いがあります。