2021年 長月の涵養庵

8月は例年の通り、お稽古は休みでしたから、涵養庵の中の設えは何もしませんでした。9月5日が期限だった緊急事態宣言が、9月30日まで伸びたので、また今月もお稽古を中止にしました。
自分としては。30日にはできるかな?やりたいな、などと思っていましたが、やはりだめでした。皆さんから「お稽古をしたいですね」というお話を受けています。10月は21日(木)に予定しております。

9月の涵養庵の室内は、お軸を「水を掬すれば月手に在り」にかけ替えたぐらいで、ご報告することはありません。

集会室のお軸は「心静かに茶味香ばし」をかけました。早くこのような気持ちを持てるようになってほしい、という願いを込めました。これは10月に持ち越します。

どちらの部屋もいつお茶を再開しても良いように、手入れをしています。

涵養庵はエアコンの電源が太陽光発電なので、電気代を気にせずに朝九時頃から夕方四時ころまでエアコンをかけています。室内は、真夏でもさっぱりしていました。
集会室の方は、単相200Vの機械ですので太陽光の電気は使えません。深夜電力で夜11時から、朝5時の間冷房をかけていました。オゾンの発生装置も小さい方は24時間かけ放していますし、大きな器具も2週間に一度くらいのペースで稼働させています。
集会室でエアコンをかけるようにしたのは、この建物を建てた翌年の8月の夏休みに5日ほど部屋に入らなかった時、集会室の畳がカビで真っ蒼になってしまってからです。その時は、涵養庵の畳は何ともありませんでした。 涵養庵は本畳を敷いていますが、集会室が本畳ではないという事との差でしょうか?

庭で少し作業しました。

昨年は6月末に大発生しましたが、 タケノホソクロバが今年も発生しました。 早速、殺虫剤を2回散布して駆除しました。去年よりは数が少なかったようです。去年もそうでしたが、通行人に被害が出なくてよかったです。

茶庭ではもう一つの事件がありました。 蹲(ツクバイ)の横にある灯篭の、宝珠(最上部)と笠と火袋(笠の下)が、ある日地面に落ちて、宝珠と火袋は粉々になって散らばっていました。なにせ、昭和の初めに造られたものを頂いて持ってきたので、90年くらいは経っているのです。宝珠と火袋のかけらを拾い集めて、日曜日に組みたて補修をしようとしましたが、だめでした。

結局、造園屋さんの置き場に同じような灯篭があるのを知っていましたので、それを一式求め、(宝珠と火袋だけを売ってくれることは無いです。)宝珠、火袋だけを新しくしました。笠には苔が付いていますので、おいそれと変えることはできません。中木戸までの路地の縁石の並びもちょっと変えました。

庭の花では、ススキの穂が数本咲いています。 薄紫のテッセンが狂い咲きなのでしょうか、十数個近く花が咲き、ヤブランの花も咲き、薄紫です。ムラサキシキブも実が薄紫です。

竹ノ根元に数個ずつスイセン、ジャーマンアイリス、チューリップ、アヤメ、グラジオラス、ヒガンバナが植えてあります。今年もアヤメ以外は順番に咲きましたが、ヒガンバナが一輪だけなのが寂しいところです。今年は竹の勢いがすごく良くて葉が茂り、根元に日が差さなくなったためだと思います。

雑草を抜くのは気が向いたときにやっています。 苔が育ち切らないのが残念です。

10月に向けて、集会室のお道具を用意しようかと思いました。候補は

お道具
「心静茶味香」
お茶碗 萩焼き    坂倉新兵衛
志野焼    松原氏
京焼      泉桶院(菊紋)「8月に亡くなられた高木様からのお茶碗」
民俗村窯    東州 作
三島茶碗
子供たちは  有田焼 染付 うさぎの絵
京焼 泉桶院 (菊紋)
美濃焼
水差し 細水指
薄茶器
茶銘 -
風炉 南部鋳物
 "         "
敷板 織部
建水 金物
花入れ 未定
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主菓子 -

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