派閥イメージ

政治屋の世襲について思う事

自民党の新総裁は岸田さんにとうとう決まりましたね。 今回はこの総裁選をきっかけに今まで自分が感じていたことがあり、まとめてみました。
2021年9月17日の公示には候補者は4名。 河野さんは河野一郎の孫、河野洋平の息子です。野田さんは、野田卯一の孫。岸田さんは、岸田正記の孫、文武の息子です。世襲率、実に75%。

自民党所属国会議員の世襲議員の割合は、30%くらいになるそうです。

政治屋の世襲に関しての記事がありました。

  1. 東京新聞 「時代を読む」  内田 樹氏 自民党の劣化
  2. 毎日新聞 「松尾貴史のちょっと違和感」  松尾貴史氏

国会議員の世襲  富の固定化、権力の寡占 国にダメージ

どちらも2021.8.29付の記事です。それの要旨を自分の理解の範囲で書きます。

  1. 内田氏: 「自民党はどうしてこんなにもダメになってしまったのか」というインタビューを受けた時のこと。質問者は若い人でかつての自民党の内部抗争を知らない。 かつての自民党の話から始めた。自民党内で疑似政権交代が行われていた。党人派と言われた人たちが、「まあまあ」と金をねじ込んでけんかを収めた。敵と味方を完全に分かつよりも迎え入れる度量があった。いろいろな方面に人脈を持っていて、寝技とか腹芸を仕えた。(寝技や腹芸が良いというわけではないが)今の議員の中にはそういうことをやれる人は少なくなった。それを劣化という。(二世、三世議員には、地盤・看板・鞄がそろっているからその苦労がなく、新たな人脈を構築することを考えず党務に集中できる。顔は常に次の選挙と後援会にのみ向いている。)
  2. 松尾氏: 当たり前のように多数存在する世襲議員たちは国・国民に対してどういう思いも持って働いてくれるだろうか。これすなわち富の固定化、権力の寡占は徐々に国にダメージを与える。いい加減に議員という極めて公共的な職業を一族の稼業にさせるのをやめないと国が沈没してしまう。
    奇しくも同じ日に世襲議員に対する、意見が載って、どちらも反対の意見でした。

自分は以前から、すべての議員の数を半分にして、給料を倍にすべきという事と、議員の世襲には弊害しかないと言ってきました。 職業選択の自由云々もありますから、絶対に政治屋の縁故者が立候補することに反対するという事はできません。 松尾氏は100キロ圏内ではだめにすればよいと書いています。

自分は、出生して6年間(小学校教育期間)その地で過ごしたか、ある期間(今でも法定期間があるようです)そこに住民票があり生活をしていた人で、親族と同じ選挙区ではない選挙区からならばたとえ隣の選挙区でもよいとする意見です。

苦労せず、地盤・看板と相続税のかからない鞄を引き継いだのではないほうが、少しは良いのではないのかな?と思います。

たたき上げがすべて良いとは限りません。やれ祭りだ、葬式だといって金を配り歩いている国会議員もいますから。 しかし、世襲議員よりも少しは苦労しているはずです。その苦労を、国民の苦労と同じように感じてもらいたいのです。

しかし、そういう議員を選んでいるのは一般の国民ですよね。  地域の利益というよりも、後援会員の利益を考える政治屋を選ぶという事なのですよね。 いわゆる民度という事なのですよね。

何も外国の指摘を云々することがすべてではないですけれども、多くの人たちが政治に無関心なことにびっくりしているし、世襲議員が多いのにもすごく驚くそうです。

驚くというよりもそういう選択をする日本人をバカにしているのではないでしょうか。 あるいはどこぞの国のトップは、このまま世襲議員たちが日本国を台無しにしてくれるのを待っているのかもしれません。

-雑記帳
-, ,