水屋流し天井換気扇

倉庫の一部を茶室にする工事-Vol.7

施工-大工工事(造作工事)

8月でオリンピックが終わります。 そのあと少し休んで、9月はパラリンピックが開催です。
パラの選手の皆さんに対しては、オリンピック以上の気遣いをして、十二分なオ・モ・テ・ナ・シをしていただきたいと思います。 できるかな~?

オリンピックの最中も茶室工事は進みました。外壁のモルタルは塗り終わりました。あとは塗装工事になります。 躙り口の沓脱石据え付けの土間排水用ドレーンも取り付けました。外部に関しては、塗装と樋取付工事が残っています。(造園関係は除きます。)

内部も、着々と進んでいます。 茶室の方は、天井の廻り縁・見切縁、床部分は畳寄せも取り付けられました。 板金屋に作ってもらう、銅炉壇の打合せもしてあります。これについては一つ問題が発生しました。お預かりした炉縁の高さが65mmありまして、畳の高さは60mmですから面を合わせるためには、下地を削らなければなりません。お施主様に確認したところ、こちらでお預かりした炉縁は練習用で、お茶会で使う炉縁は別にあるという事でした。その炉縁の高さは60mmでした。こちらの高さを採用しました。

収納は、棚を取付するのみです。これは、お施主様のお考えで、「何をどこにしまおうか?」という事なのでこちらの思惑では進められません。

水屋では、銅製の水屋流しが取り付けられました。これも板金屋のお仕事です。 すぐに、簀の子の採寸してもらって、その発注をしました。晒竹のφ7分程度のものを銅線で結んで作成します。

水屋周りで残っている大工工事は、流し横の棚板、腰板取付、前面の棚板などです。

あらかじめ作業場で制作していた本棚も水屋に設置を完了しました。棚板はやはり、お施主様のお考え次第です。どのような本をどのように並べるかを考えて頂いて棚を付けます。これはお施主様にとっては、注文制作の故の煩わしさかもしれませんね。しかし、ここでは、注文制作しかないと思います。 外壁側にエアコンをとりつけますから、前面に吹き出しのための離隔が必要です。水屋流し側には一時お道具が置ける場所を希望されました。 既製品の本棚を狭く設置して、残りの部分を大工工事というのも考えらえますが、雰囲気が悪くなると思います。

表具屋と、襖関係の打合せ、クロス職人に品番を連絡して、採寸してもらいます。そして、電工、エアコン工、水道工などにこの現場で使う機器類の準備を依頼しまします。竣工クリーニングの職人にも、現場施工の日を連絡します。

そして、造園を除いた、追加工事の金額を計算します。
大きな項目は、梁の大部分が腐っていて、その補強と防蟻処理業者を入れたこと、塗装の範囲が広くなったことくらいで最初の金額の5%程度です。

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-岡田の仕事
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