安倍元首相の銃撃事件で思う事イメージ

安倍元首相の銃撃事件で思う事

その一 警察批判の部

100%、警察による警備の失敗です。 事件後すぐにアメリカの民間警備会社の代表がコメントを寄せていました。 それには、警官の配置が悪い、演説の場所も悪い。第一撃があっても警備の人間が動いていない。犯人にみんなでとびかかってしまい安倍さんに付いたのは、少数。そこを守っている警備もいない。 安倍元首相が襲撃されただけで、警備の失敗でしょうが、その後の対応も外国の人からこんなにもくそみそに言われてしまっています。 その上、救急車も用意していないのも考えられないそうです。万が一の時に速やかな救命措置ができるようにという事です。要するに0点。能力なし。税金泥棒。

しかし、何よりも最初の拳銃発射のあと、安倍さんに覆いかぶさって身を守ろうとした警備の人間がいなかったというのがみっともないことだったと思います。映画の見過ぎと言われればそうかもしれませんが、弾丸の前に飛んでいく気概のある人がいなかったという事ですよね。ある意味、今までの学校教育の成果が出ていたという事でしょう、個人が、自分の命が一番大事なのです。あそこにいた人たちには、組織に居座ったとしても、汚名が付きまとうしかないでしょうし、当然今後の階段は登れないでしょうね。

どうして警察官までもが自分が大事という考えが浸透していったか? 愚考しますに、警察組織が普段一番大事なことと考えているのは、自分たちの上層部・警察官僚の利権についてであり、上の人間はそのことに熱心になっていて、本来の仕事に対する熱意が減じられて、尚且つ疎かになっている結果だと思います。 

警察官僚の天下り先の数の多さ、範囲の広さはすごいと思います。各省庁では、その省庁の権能関係にとどまっています。警察は、どこにでも下りていきます。交通関係で世話してる流通業界、信号や標識を買ってあげている交通信号、交通標識業界、街路樹を切る作業の時などに道路使用許可を出している造園業協会、デパートなどにも警備部門担当とか言って入っています。日本のすべての業界がその権力を恐れ、利用したくて受け入れるという構図です。風俗業界は、営業許可と取締まりの両方の権力を握られています。これをマッチポンプと言います。ふつうあってはならない仕組みです。 そして、それでも足りなくなると、法律を変えあるいは作り、新しい組織を作り、そこを天下り先にしています。比較的新しい、民間の駐車違反取締会社はどうなのでしょう? なぜ、民間にしたかというのを考えるのも面白いですよ。 次はスピード違反者を捕まえるのも民間にすると思います。

以前、天皇陛下のご即位のパレード時の印象を書いたことがあります。 屋根が開いている車に乗っている人たちはいかなる人たちだったか。 天皇皇后両陛下の後ろの車列は、6台くらいあったでしょうか。そのうち3~4台がサーベルを手にし、金モールの制服を着た警察官たちでした。動員された警備の警察官たちはその人たちを守るのです。守るのはその身ではなく組織を。パレードを見に来た観衆制御は、パレードを無事に終わらせるためにのみに集中させています。 天皇皇后両陛下の無事というよりも、警察組織を守るためのみです。

安倍さん銃撃されて亡くなってしまった今回の事件は、測らずもそれが露呈したように感じます。 警察庁長官、奈良県警本部長(エリート街道進行中)、刑事部長などは出世街道から外されてしまう事でしょう。今までは誰にも文句を言わせない、自分たちが一番だ!ということだったのが少し、くじかせられるかもしれません。 すぐに戻るでしょうけど。何せ、人の隠したい秘密を握る仕事ですから、脅しの種が尽きることはありません。 長官とかの首を差し出して、組織を守るかな? 人ひとりより組織が大事と思う集団だからなあ~

その二 新聞他マスメディア批判

人一人死んで哀悼の意を表明するのは人として当たり前だと思います。ですから、元自民党だった、小沢一郎氏が、「積年の自民党のおごりから殺○れたとか、今度の選挙は自民党に有利になる」とか、言っちゃったのは非常識のそしりを受けてもしょうがないと思います。そこは抑えてほしかった。

新聞テレビなどがこぞって安倍賛美の報道しかしないのは、これがまずいことだと考えないのかな?と思っています。功罪あい半ば、という言葉があります。 功の数と罪の数を数えて同じ数というのは幼稚園の生徒がやること。わかってやっていることではなく、ただやっているだけ。どうでもよい。しかし、こうだけを掲げて、選挙違反とも思われる、桜を見る会をしたり、お友達の獣医学部ができるように考えてあげたのではないか?と思われてもい方が無いようなことをやっても恥じることは無いし、夫婦で応援した小学校設置について、「議員の地位をかけて、やっていない」と言って、安倍氏に忖度した役人が、陰でもみつぶしをしたりした疑惑については、無かったかのごとくに賛美一辺倒の記事しか見られない。取り巻きが証拠隠滅しておいて「証拠を出せ!証拠がないのにいうな!」は、あんたの面の皮が鉄か?

批判的な論評をしているのは、新聞記者ではなく、一部の学者とか評論家とかの人たちだけ。まるで一党独裁国家の報道機関みたい。こんなことをしていると、政権党の総裁批判すると命の危険があるような社会情勢になってしまうのではないかとそれはもっと心配。 賛美だけしていることに気が付かないふりをしているのか、権力に媚びているのか、自分の生活が大事で言わないのか、数十年前には感じていた記者魂を放棄したのか。まあ、会社のトップがその政権に媚びる意識なら下は言えないよね。

様々な特ダネ記事を出してきた週刊誌がやってくれるかな?と期待したのが、前回選挙から今回選挙までにあった、政治家のスキャンダル特集号の発行。 議員の所属政党、選挙区ごとに分けてスキャンダルの内容、普段の行状を列挙するの。 また、あるテーマ(当然複数)についての候補者の考えを取材して発表すること。 答えなかった人の答えなかった理由を含めてそのリストを発表すること。 それらを投票日前にやると、選挙妨害という言いがかりをつけられて、発禁処分で儲けるのですか?  たぶん、そう・・・   こんな風に思われること自体を恥と思わないのでしょう。

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