政治イメージ

政府の有識者会議に対する信頼性

政府は、いろいろな審議会とか有識者会議なるものを開催し、広く(?)意見を聞いて、法案作成や政策立案に際して、「国民の意見として取り入れています」という姿勢をとっています。5月19日付東京新聞の第一面に「安保戦略」有識者会議の顔ぶれという記事が載っていました。 

「顔ぶれ」って別な言葉でいうと「構成員」だと思いますが、最近、この言葉は「暴○団の構成員」という使い方が多いので印象が悪いとしてやめたのでしょうか? 似たようなものだと思いますが? 暴力団よりたちが悪いのは、政治ヤ○ザが自分たちに都合が良いように立法や行政を操っているのではないかという事です。(岡田個人の憶測です) 

 この新聞記事には、その構成員の名前とその人の経歴や現職の名称が記載されています。有識者として呼び集められた34人の内訳は、元幹部官僚6人、元防衛大臣・自衛隊幹部4人、元海保幹部2人、防衛省防衛研究所(元職含む)4人、政府関係者・省庁出身者3人、自衛隊出身者3人、安保政策に関与した学識者2人、学識者10人という構成だそうです。  そして、この記事によると、軍事関係の新分野の専門家10人を除いたほとんどの人が今まで日本の防衛力を強化させることを主張して来ている人たちだそうです。 要するにそのような意見を表明している人たちだけを集めて、有識者会議を開催し、その意見がさも国民全体の意見であるかの如くに、政府の考えを推し進めているという結論が導き出されるのではないでしょうか。(最近ユーチューブで算数、数学の問題を解くのにはまってしまい「導キ出サレル」みたいな言い回しをしてしまいました。

会合は非公開、その上議事録は作らない。会議での発言内容については、他の人のも含めて口外厳禁だそうです。これでは将来の検証はできないし、構成員に話させるだけ話させて、結論は全く別のものにしても未来永劫わからないわけです。

例えば、軍事予算をGDP比で2%とするとかしないとか意見が出ていたとしても、「全員が2%以上という意見でした」と言っても構わないというか、政府が考えたことをさもさも会議の結論ですと言いくるめることができるわけです。自分がそのように考えてしまうくらい、今の政府はそのようなことをやっても不思議が無い位なことをやってきていると、それほどに信頼感がないのですよ。

現在はどうかわかりませんがちょっと前には、東京新聞は政府関係の記者会見で、質問をしようと手を挙げても指名されなかったそうです。(過去形であってほしい)。以前に政府の意に沿わないというか、触ってほしくないところを突っ込んで質問したことが尾を引いているように聞いています。 他の新聞社・報道各社は、みっともないことに、大本営発表みたいに政府の意向に沿った質問をし、記事にしているみたいです。みっともないと思わないほどに取り込まれているのでしょうね。 それから、ゲスの勘繰りと言われるのでしょうけれども、このような政府主催の審議会とか有識者会議とかに出席するといくら頂けるのしょうかねえ?  発表されないから、1回というか1日の会合でどのくらいの時間拘束されるかはわかりません。現役の公務員がいるのですから、8時間以上ぶっ続けという事はあり得ませんでしょう。 長くても2時間とか3時間くらいが良いところなのでしょう。(あくまで推測です。) この方々が個人での講演会の講演ではないでしょうから、講演料100万円は無いとは思いますけれども・・・ 。それ相応の金額でしょうよね。相手(政府)が意図することに権威付けするための集まりに出るのですから、 皆さんが同じ方向に悔いている会議などというのは、意見の異なる人を説得する労力がいらないだけらくですから、おいしいお仕事だと思いますね。

-etc