講演イメージ

専門家と呼ばれる人たち・・・そう呼ぶことの違和感

新型コロナ感染症の蔓延に終息の兆しが見え始め、各県の非常事態宣言が徐々に解除されてきています。 安倍首相は残された関東・関西・北海道の都道府県の非常事態宣言を解除するにあたって、「専門家の意見を聞いて判断する。」とテレビで話している場面がありました。そうです。自分の責任では決めません。
それと、同じ画面で気になったのがもう一つありました。首相を真ん中に、両横に二人の人がいました。その三人を後ろから写している場面です。その三人の様子を三人の斜め前から写している各メディアの大勢のカメラマンたちがいました。その人たちは、首相たちが三密にならないように一所懸命にお願いしていたのとは真逆の状態です。
首相たちは、自分の話を報道させるためには、肩がふれあうどころではない、密接にくっついている状態であることを十分に知っているのに、そのことを注意をしないのですね。先進各国のトップは自分だけで、テレビで呼びかけていましたよね。自分がやっているパフォーマンスを写させるためには、カメラマンたちが三密になろうが構わないというワケです。
千三つも本当のことを言わない首相たちの言葉を、感染のリスクをおかして、命をかけて伝えなくともよいだろうに! そんな思いからの専門家ってなに?です。

医療のイメージ

新型コロナ感染症の専門家っていったい何? 誰? 致死率がそんなに高くない、新型コロナウイルスが、どんなものかわかっていないから怖いと思っているわけでしょう?と、自分は、そう感じました。 そもそも、傾向も対策もわからない新型で、その新型コロナウイルスを専門的に研究している人が、日本に何人くらいるのでしょうか。

自称、他称かはわかりませんが、他にも、いろいろな専門家と称される人たちがメディアでそのように紹介されます。 昨今、自粛で困っている業界のそれぞれの専門家、例えば居酒屋・寿司屋・レストランなどの飲食店、パチンコ屋、商店街、観光業の専門家・・・。
他にも、もっと言えば経済の専門家というのとか、政治の専門家、外交の専門家、教育の専門家というのも聞きます。児童虐待の専門家、いじめの専門家も。この人たちはその業界で、それぞれのその専門の機関を経営をしている人ではないことが多いようにも思います。
そういえば、3.11の時にテレビを見ていて、福島原発でなにか爆発した映像が流れました。その映像を見ていた解説していた、原子炉に詳しい専門家(当時は専門家という言葉はなかったでしょうか。)のセンセイが、「あれは何でしょうね?水蒸気爆発ではありませんでしょう。」などと言っていましたよね。その程度で専門家?

その後すぐに、あのセンセイはTV画面で全く見なくなりました。専門家ではなかったのでしょうか? あのセンセイ、その後も、学校で原子物理とか原発・原子炉についての授業で学生に教えていたのでしょうかね? 教え子の学生の将来、ひいては日本の原子力の将来に不安を覚えます。
福島原発のみならず原発は、何重にも安全面の措置を施しているから「絶対に安全です」とか言っていたように記憶しておりました。
事故を起こしておいて、「想定以上の大災害が発生したからであって、我々の予想をはるかに超えていたから責任はない」と胸を張って裁判で主張していました。被害者というか、それを信じていた人たちがかわいそう。
当初の原子炉設計時の耐用年数は30年とか40年とか言っていたと思うのですが、今は、「原子炉はまだ老朽化していません。あと10年位はまだまだ絶対安全です!」とも言っているわけで、そんな専門家をだれが信用できますか?!!
しかし、その当時の施工業者が本当にしっかりとした建築物を建てたもので、設計の想定以上の強度を保っていたと考えるべきなのでしょうか。自分は建築屋ですし、仕事に対する思いは、設計図面で要求された以上のものを作り上げることを考えてきましたから。そうだったのかもしれません。おそろくそうだったのでしょう。
それから、原発の汚水の件ですが、住宅でいえば、便所汚水の処理に例えられますが、最終処分の方法・場所もまだ、決まってはいません。 ポットン便所(今の若い人たちにポットン便所というのがわかるかな~)みたいに、各家の便槽に貯めている状態のままなわけです。いっぱいになったら大変なことになるのは、幼稚園児でもわかることだと思いますが、センセイ方は理解できていないようですよね。分かっていても放置か!
原子力の専門家(?)はもっと情報発信を積極的にしてほしいです。 またその情報に対しての裏付け、検証するようなことをメディアも協力して発信することをなぜしないのでしょうか。

専門家と言われている人たちは、その業界の外にいて、その業界の話をしているように思います。 あの人たちは以前、評論家と言われていたのではないでしょうか。 評論家というのは、あくまで評論をいうワケで、自分が話したことの内容、結果についての責任を負うわけではないことがわかってきたので、今となっては社会的に信用される存在にはならなくなってしまった。それだから、新しい言葉として、信用できそうに聞こえる専門家というように紹介しているだけではないかと思っています。
以前にも書きましたが、経済評論家が誰一人として、年初に、新型コロナウイルス蔓延による今の経済状況を言った人を寡聞にして知りません。「新型コロナという突発な事象が発生したからこうなった、」というのでしょうね。「そんなことは予想できるわけがない!」ともいうでしょう。

政治評論家が、言った通りに政治家や政治は動きません。老獪な政治家の都合の良い話をさもさも「自分だけが親しい人から本当のことを聞いている。」みたいにして真実そうにウソ話を広めるように思います。 政治専門家と呼ばれると、違ってきますかね?

所詮、人間が生きていくのは、その都度起こることに対症療法的に行動を考えて生きていくしかないように思っています。 今回の新型コロナウイルス感染症の蔓延にしても、安倍政権の目指したものが何であれ、対策が後手に回ったと言われているわけです。そのことを怒って、「どうすんだよ!」という暇があったら、専門家の意見を鵜呑みにすることなく、適宜取り入れる程度にして、自分で考えたことをやるしかないように思っています。 何せ、みんながはじめてのことなんだから、新型コロナウイルス 専門家なんて言っても自称で、程度は自分たちと同じくらいなものなのだから。ただし、他人に迷惑をかけない程度に。

アベノマスクはどこへ??

もう一つ、ついでに。 アベノマスクはどこ行った? 今届いてももう使えないよ!マスクの周りに隙間ができて役に立ちそうにもない代物。 首相みたいな人が、絶対に安全な場所でしか使えない代物。 自分に合わせて、自分たちで作ったマスクをしていればその方が安心できる。
為政者たちの無能で、命を削られ、その上に限りなく我慢して過ごすしかない我々は、自分たちで考えた方が、気が休まるように思っています。 まあ、助けてくれるというものは、最大限利用しながら生き伸びましょう!

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