前回、2月10日に富津市亀泉庵で茶事のお稽古をしてきた報告をしました。そのとき、懐石料理については、さすが房総!とだけ書きましたところ、お料理についてもっと詳しく知りたいという意見が出まして、そこのところだけのご報告することにします。(基本、裏千家です。)
躙り口から茶室に入りました。お軸、お道具の拝見が終わりました。それぞれが席に着きました。初座のご挨拶をしました。初炭点前、炉中の拝見も済みました。 その時の炭点前の事で忘れていたことがあります。相澤先生は、炭点前で、湿灰を撒きながら、「この灰は自分で調整したのですが、大変でした。買ったほうが良いです。」とおっしゃっていました。おもてなしという事は大変なのです。
それからのことです。お作法のことは適宜省かせていただきます。
- 足のないお膳(折敷)でご飯(左)、お汁(右)、向付けが運ばれてきます。一人一人が、それを受け取ります。お客すべての前に据えられたところで、私達は、亭主に給仕口で「お召し上がりください」と声をかけられてから食べ始めます。左手でご飯、右手でお汁のふたを開けて、ご飯椀のふたを下にして、お汁椀のふたを上に合わせて、お膳の右に置きました。飯椀のなかに、ご飯が一文字によそってありました。お汁はみそ仕立てで、汁の具は、紫芋と青唐辛子。向付けは、鯵、山芋、大葉、?。
- 続いて、亭主が銚子と盃を持ち出してきて、お酒が勧められました。銘柄は覚えていませんが、久留里の銘酒と言っていました。お酒が出てから、向付けをいただきます。お酒は客同士でお酌をしあうそうですが、あいにくと車でしたので、口をつけませんでした。少し残念です。
- 椀盛りは、帆立のシンジョウ、菜花、柚子、占地
- 焼き物 太刀魚が運ばれてきました。山椒と相まって、非常に美味でした。
- 進肴 岡鹿尾菜(オカヒジキ)、糸削り節
- 吸い物、箸洗い 春蘭
- 八寸 アスパラ、カラスミ、蕪
- 香 たくあん、菜花漬け、利根大根
- 湯桶 各自自分の飯椀によそいます。
たくあんで飯椀をきれいにして、終わります。
そのあと、お菓子をいただきました。
主菓子 浮島 (先生の自家製だそうです。苺の味がしました)
干菓子 村雨 末富
お作法通りにいただこうと必死なところがありましたが、非常においしかったです。