病院とハートのイメージ

心臓の検査本番

前回は、今回の検査を受ける前の段階の検査で、日帰りでした。今回は、入院しての本番の検査です。今までの経過から病名は冠攣縮性狭心症という事です。カテーテルを通して、造影剤を入れて心臓の冠動脈の様子を見たり、不整脈を起こす薬を入れて、実際に心房細動が起きるかどうかをみて、診断を確定するというのが目的でした。

入院前日。

入院して病室で過ごすためのパジャマ、下着、洗面用具、バスタオル、フェイスタオル、上履き(スリッパは不可でした)などをバッグに詰めます。お薬手帳と現在常用している薬を日数分入れます。時間を持て余すことのないように本を持ちました。お茶のお点前の本にしました。それに加えて、ノートパソコンとアイパッドを入れました。ノートパソコンは仕事用。自分の考えでは、初日だけは図面が書けるのではないかと思っていました。アイパッドは、本に飽きた時の時間つぶし用です。 コロナ禍の中なので、付き添い無しの一人で行くことにしました。ただし病院までは送られました。朝10時に来てくださいと言われていました。

入院当日。

方聖閣の先生から日にちを見てもらった日です。 病院に入って、直接入院受付窓口に行き、番号札をもらい、順番待ちです。 名前を呼ばれて窓口に行きます。診察券、保険証と、事前に受け取っていて病院に来る前に必要事項を記入済みの申込書、誓約書を提出しました。まず聞かれたことは、名前と生年月日でした。病院内では、何かにつけ本人確認のために名前と生年月日を聞かれて答えなければなりません。 受付処理が終わって、病棟から迎えがくるのを待ちます。 病棟から事務の人が迎えに来て病室に案内されます。4人部屋にもう一人先住の患者さんがいらっしゃいました。エレベーターから病室までの間で見た病室にはあまり患者さんがいないように見受けました。ここまでの所要時間は1時間40分くらいでした。

まもなく看護師さんが来て、歩きながら病棟フロアーの案内と注意点の話があり、途中で身長と体重を測りました。 ショックでした。昔171センチだったのですが、少しは小さくなっていても170センチくらいだろうと思っていた身長が169センチと言われたのです。2センチも縮んでいたのにはびっくりです。病室に戻り、明日の手順を説明してくれました。昼飯が出るという事で、食後はゆっくりしていてくださいとのことでした。

明日は何もできないだろうなというのと昼寝をして夜寝られないのは嫌だという思いがありましたから、パソコンを出し、次の現場の図面を書き始めました。悪い癖でやり始めて集中すると時間がたつのを忘れてしまいます。 この時も目がおかしいな、と思い始めて「またやっちゃった!」です。 少し休憩です。 このような時、4人部屋の廊下側は嫌ですね。景色を見て目を休めるためにはラウンジに行かなければなりません。 面倒くさいので、本を読むことにしました。 ここもダメなところです。 しかし自分の中では、パソコンをやらなければ目が休まると思っているのでOKなのです。

そのようなことをしていると夕食時間になりました。この時点で同室は3人になりました。 トイレに行く途中見る病室にも患者さんが多くなったように思いました。 自分もそうなのですが、コロナが下火になったあたりに検査の予約を入れたのです。入院の皆さんもコロナが下火になり、病院も受け入れるようになったので、同じ時期になったのでしょう。 五時までにシャワー室を使う予約を取るのをしなかったので、タオルで全身を拭くことにしました。 また、図面書きとお点前の本を読みはじめ、消灯時間になってしまいました。

入院二日目。

今朝は食事抜きです。前の晩の夕食配膳時に、明日はおなかがすくだろうから売店で買って食べても良いか?と聞きましたら、「やめてください」という事でした。 同室の人たちが朝食をしている時に一番おなかがすいているのを感じましたね。 すべて下着を脱ぎ褌みたいのを付けて、手術着というのか脱がせやすいようになっているパンチョみたいな服に着替えて待っているように言われました。 検査室までは車いすで行きました。まあ、あまり良い気分ではないです。 自分では緊張しているという事は無いと思っていましたが、検査室のドア前で、看護師さんから、「緊張していますか?」と聞かれたのは、緊張しているように見えたからなのでしょう。

台に移されて、検査開始です。 右手首の内側に麻酔注射をされて、その後何かを突っ込まれました。指が熱く感じたり、腕の中を何かが通っていく感じがしたり、それが分かりました。 造影剤を入れてから医師たちがいろいろとコメントしています。 その次に鼠径部に麻酔です。ペースメーカーを入れるとか、何するとか言っていました。こちらの方が嫌な感じが強かったです。 心臓のあたりが痛くなったり、のどの下あたりが締められるようだったり。薬を入れるたびに「どうですか?」と聞かれました。「終わりました。」の声が聞けたときは、「やれやれ。」でした。 時間がどれほどかかったのかわかりませんでした。

点滴を付けられました。病室まではストレッチャーで運ばれました。止血が確認できるまで、安静にしていなければなりません。鼠径部は二時間ほどで止血が確認できました。歩いてトイレに行きました。 手首は、なかなか血が止まらず、五時間ほどかかって止血の器具が取り外されました。 何人かにスマホメールで検査が終わったことを知らせましたが、右手首を曲げてはいけないので、操作が大変でした。点滴は9時ころまでかかりました。まあ、外されたのでゆっくり寝られるなと思ったものです。 昼食は3時過ぎでした。夕食は時間通り。ペースが狂います。 検温や血圧測定の時に止血の絆創膏をとったのですが、体毛もむしられるのにはまいりました。麻酔してほしかった。 8時半ころ医師から、検査結果のお話がありました。 22時、消灯時間となり、眠るわけですが、あの晩は何回も起きてしまいました。やはり興奮していたのでしょう。

 

退院日

残った絆創膏をはがしたり、朝食後は、荷物をまとめたりして退院まで過ごします。会計事務の職員が金額を持って来るからベッドで待つように言われました。9時半から栄養指導を受けることになっていたのですがうつらうつらしているうちに10時近くになってしまいました。とりあえず栄養指導を受けてくるように言われてそちらに行って、病室に帰ってきましたがまだ会計が来ません。結局すべてが終わったのは11時半過ぎになってしまいました。女房殿が迎えに来てくれていて、タクシーで帰るつもりでしたが、息子が車で迎えに来てくれました。 家に戻ってから昼食を食べましたが、どうしようも無く体が重くなり、結局4時過ぎまで休んでしまいました。

おかげさまで、心臓の冠動脈はつまっていないので、心筋梗塞の心配はすくないので、ステントを入れるとかの処置はいらない。ただし、痙攣する傾向があるので今後も痛むときがあるが対症的にニトロペンで良いでしょうという事でした。

今回感じたのは、やはり、吉日を選んでいただいたからゆえのこの結果だと思いました。また、心臓の検査はやるもんじゃないという事です。特に検査で手術と同じようなことをされるのは嫌です。 何か事が起きて救急で病院に運ばれ、検査されて、即手術というのはしょうがないことだと思います。当然なことだと思います。

まあ、病院に来るのは、見舞いだけで良いのです。 当然自分が見舞いされるようなことにはなりたくないです。 皆がそうでしょうが・・・

ついでに言うと、お別れができなくなるかもしれないけれども、見舞いを受ける暇もなくて、見送られるのが良いです。

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