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当時の自民党国会議員の先見性欠如

昨年の話になります。
国会の予算委員会において、立憲民主党の長妻議員が質問に立って岸田首相を攻めていました。10数年前の民主党政権の時子育て支援を提案し、当初所得制限なしで行おうとしていたが、当時の自民党から猛烈な反対を受けて、子育て支援に所得制限を掛消させられたことをここで蒸し返しています。 当時の自民党の社会観は「子供を育てるのは家庭であり、社会全体ではない。」というのであり、「社会全体で育てるのはスターリンの考え方だ!」として反対したと言っています。 長妻議員は、「その時のことを反省しなさい。」と言っています。そしてその時の「愚か者め!」「ばかもの!」と夜叉の形相でヤジを飛ばした議員がいたがそれについてどう思うか?とも質問しました。

岸田首相のお答え

 「あれから10年たち、少子化を巡る社会経済環境が変化している。より経済支援をしてもらいたいという声が強まって、今回所得制限を取り払う提案をした」 というもの

自民党の従来の子育ての理念や社会観を変更はしない、これは、保守派の反対を受けたくないという思惑からのようです。

「野次を飛ばした議員については反省しなければならないのではないか、」という事で、ヤジを飛ばした議員も「首相がそう言っているので反省しなければならないのでしょ。」と言って反省した形をとっているように見えそうですが、全然そうは見えないところが面白い。これらはあの当時の自民党議員たちの無能を如実に表しています。その流れの中に安倍さんをはじめとする今の政権中枢の人たちがいるのです。日本の将来は無いと思わざるを得ません。

20数年以上前から少子化について心配する意見は出ていました。 20年くらい前に自分は娘の通っていた学園のPTA会長をやっていました。その学園の理事長先生は何十社かの企業グループの創業者の2代目でした。 理事長先生にPTA総会での講演をお願いしました。慣例では外部の方にお願いしてきたようでした。自分の提案でそれが決まり、先生にお願いし快諾していただきました。
女子学校教育についてのお話をしていただけませんか?と、お話しました。 自分が考えていたのは、娘が通っている学校のことを理事長先生はどういうお考えで運営しようとしているのだろうか、女子教育についてどのようなお考えを持っていらっしゃるのだろうか、みたいなことでした。
お話の内容は「これから少子化が進んだ時に学校だけではなく、社会は国はどうなっていくか。」というものでした。 
御講演の後、ご無礼にも、自分が望んでいたお話と違っていた旨をお話してしまいました。 その後思い出すたびに顔が赤くなりました。「自分はなんと小さな男だろう、学園のことを越えた社会・国全体の行く方向について話してくださったのが分からなかったのです。 全く、{雲雀いずくんぞ、鴻鵠の志を知るべけんや} 恥ずかしかった。

国会議事堂イメージ

翻って、10年前の国会議員たちの先見性の無さ加減。自分の無知をさらけ出して暴言にも反省のかけらもない態度。それに同調してTシャツを作って配ったのを自分の手柄にして喜んでいたバカな国会議員。このようなことから、日本の将来はもうないとしか思えなくなり、本当に暗澹たる気持ちです。 自分の数年先の選挙のことしか考えられない、ましては100年の大計などは全く頭の片隅にも無い連中ばかりです。自分の不明について恥じるという事が無い。言ったことに対する責任感のかけらもない。

最近亡くなられた国会議員の先見性の無さ加減を示す事例がもう一つあります。
黒田さんの前の日銀総裁の2012.7~12金融政策決定会合の議事録が発表されています。 当時の白川日銀総裁が安倍自民党総裁の2%物価上昇目標を目指すべきという主張に対してものすごく消極的であったことが分かるそうです。 
その自民党総裁が首相になり、政府・日銀の共同声明で無理やりそれを押し込まれ、任期満了前に辞任したという事です。次の日銀総裁は首相のイエスマンで、言うなりに異次元の金融緩和を続けたが、賃金上昇を伴う物価上昇は実現できなかった。という事です。自分の主張・政策を実現させることもできなかった、間違っていた。無能であった、先見性も無かった、それだけだった、ということなのではないでしょうか? その程度の人物が日本国の最上位の指導者であった。今だけではなく将来の日本国民の不幸以外の何物で来ないのではないでしょうか? 如何でしょう? 

これらのことから、この政策集団に属する人たちは、愚か者!馬鹿者!と人を罵っていた連中がそのまま今の政権に居続けて、自己の選挙での当選と、身内・仲間内だけの利益を考えていて、それだけで国会議員、高級官僚としての高額な報酬を得ているわけです。彼らは日本国家の国力、権威、神性を吸い尽くそうとする寄生虫集団だと思います。

という個人の感想です。 要するに先見性や公平平等の精神、倫理観などはどこにも持ち合わせていないのですよね。と個人的には思っています。 日本社会の現状結果がそうなっていますからね。 

大政翼賛の御用新聞報道の片隅を注意深く見ているとそのように思える記事が時々見られます。 そういうのを見つけるのは面白いです。 でも結局はそのような連中を何も考えないで選んでいる選挙民が大勢いるという事です。 

このような先見性の無い議員が多くなる原因が世襲にあることを指摘する人は、日本国内よりも外国の方が多いという事が言われています。 本当に日本の将来を心配してくださっているのでしょう。このままでは日本は無くなるぞ! 

しかし、このような先見性の無い政治家たち、それにこびへつらう官僚たちがもっと増えていって、日本の国力が落ちていくことを心から願っている国があります。 そうです。日本を取り囲んでいるすぐお隣の国々と、太平洋の向こうの国です。
防衛力強化などと言っていますが、このまま無能な世襲議員が幅を利かす国会では、武器はオモチャでしょうね。 あのようなもので国を守れると本気で考えているのかと考えると、寂しいです。 

今の首相は政治的に無能な息子が大事。国の行く末は二の次。  関心は自分の次の選挙のことだけで、世界をどうこうしよう、日本をどうしようなどと考えられない、こんなのばかりが政治家をやっているのだから、隣の国々は何の心配もいらない。どうせ、近い将来には、今の北朝鮮程度の国に成り下がって、かの国々が脅威に感じることも無くなるでしょう。

自分の息子や娘たちに議員権限でウクライナやロシア、アフリカだけではなく世界に行って現状を見て来いと言えれば世襲もありかな? ただし、絶対に、かの国の大使館に何かやらせるという事はしないでほしい。外遊は無し。 おみやげなぞを公用車で、なんてのはだめです。

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