大工工事イメージ

ご近所のリフォーム工事-その3

床下地と並行して水道設備配管をします。その次は壁の下地です。 この段階で電気配線に入ります。続けて天井下地になります。天井にも電気配線がありますから壁の下地作業と天井の下地作業とちょうどよい作業のタイミングで入ってもらいます。 梁型は既存のままです。これはちょっと困ったことが出ました。もともと全く別の2室だったものですから、微妙に寸法が違いました。この調整が出来なくてはいけません。要するに大工にとっては応用問題を解くことになります。どうすれば同じになるかを考えるわけです。 それが出来ないあるいは面倒くさがりな職人だと、「もともとそうなのだから」と言ってそのまま進めるのでしょうね。それは自分が認めません。

大工がお休みの時(土曜日)にユニットバスが据え付けられました。後日入るシステムキッチンも同じく大工が休みの日に組立作業をしました。 広い現場ですと一緒にさせますが、狭い時は分けるようにしています。その方がお互い楽に確実な作業が出来るからです。但し給排水配管の職人は。合番と言って立ち会い配管の接続をします。

次の大工作業は既製品のドア枠の取付です。今はほとんどの現場で既製品を使いますが、自分としては好きではありません。大工がそこの場所の寸法に合わせて造作部材を加工し、建具を一本づつ作る方が好きです。それが注文住宅だと思っているからです。ただ、金額が多くかかってしまいます。 金額は、木材費+大工の加工手間+塗装費+建具作成・取付費となります。 既製品の場合、工場生産品です。木材を加工すると言っても圧縮成型がほとんどで、表面は印刷です。ドアについても同じで手間がかからない、安くできる工夫が満載されています。一品製作では金額については太刀打ちはできません。

図面を見ながら材木を加工する大工
図面を見ながら材木を加工する大工

枠の取付けの後はボード張りです。同時に玄関の下駄箱を既製品ではなく、大工造作で取付けます。これは岡田建設のこだわりで大工造作をします。その場所にあった大きさ、デザインにしたいからです。単なる出入り口ではなく玄関にしたいのです。 なるべく多く収納ができて、ちょっとした花を飾れるように、そして御影石を使った天板です。 それから今までお施主様が使っていたガラス入りの建具(新築時に耐え愚職人が気合を入れて製作しています)をどこかに使いたいと思っていましたが、建具としてではなく、この下駄箱の背面と、2か所ある出入り口の1か所に飾りで取付けました。 これを建具として再使用しなかった理由は、既製品と合わないと思ったからです。

外部作業で花壇を壊して自転車置き場を造ることになりました。息子さん家族と同居になりますと、台数が増えて、今まで車庫に置いていたのが置けなくなり、どこかに置き場が必要になったのです。最初、花壇は全部無くすという事だったのですが、三分の二弱を壊して少し残すことにしました。今まで丹精して花を育てていたのですから、これからもやってほしかったからです。そして、それまで育てていた花を欲しい人に持って行ってもらいました。ほとんど持って行ってくれました。捨てたものはありませんでした。花壇を造り変える時にこだわったのが今までの通りタイルを生かそうとしたことです。出来上がった時にお施主様から「どうやって同じようにできたの!?」と言われるくらい元のタイルを生かして作り上げました。

4月末で、内部の大工工事はほとんど終わりました。残りの大工工事は収納内の洋服掛けパイプとか、棚板の取付けです。これらの寸法・高さなどはお施主様に考えてもらいそのあと施工します。下駄箱の建具を吊り込みました。この段階で塗装工事に入ります。既存建具の塗装とか残した窓枠など、そして下駄箱の塗装です。 4月の作業はここまで進みました。お施主様にも、もう出来上がりがみえてきました。
連休明けにクロス貼り、器具の取付を予定しています。そして完成になります。

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