メディアの季節感イメージ

メディア(新聞)の季節感 2

8月に入りました。8月6日、広島に原爆が落とされた日。8月9日、長崎に原爆が落とされた日。今時分になると、新聞などは、沖縄戦の後の戦争に関する記事をたくさん載せてきます。夏ですね~。
どのような地形だと一番効率よく原爆の効果を発揮して殺せるかを綿密に計算した原爆投下と、強風が吹いて効率よく燃やせる日を選んだ東京を含む大都市の無差別爆撃が、アメリカ軍による民間人大量殺人の戦争犯罪であることは明白であるにもかかわらず、戦争に負けると何も言えない。というかアメリカには何も言えない。  早く戦争を終わらせるためには、他に選択肢はなかったそうで、国際法廷も、人類に対する犯罪ではなかっただそうです。 大量に民間人を殺す方法と時期を選んだにもかかわらず。
命令に逆らえば自分が殺される状況下、不本意ではあったがガス室のスイッチを押した兵隊は、戦争犯罪人。収容所で捕虜がひもじいだろうと、牛蒡を食べさせた収容所の下士官も、食糧ではない、ただの根っこを食べさせた捕虜虐待の罪で絞首刑。
かたや、同じ日本人でも、戦争遂行のために働いて、多くの同胞日本人を食べ物もない戦場に送り込んで殺した役人たちは、アメリカ軍に役に立つということで戦後も生き延びた。
戦意を高揚させる音楽を作って戦争を鼓舞し続けた作曲家は、その罪滅ぼしをしないで、今ドラマの主人公になって、その負の業績をないものとしている。

8月4日の東京新聞社会面に、太平洋戦争で、再激戦地の一つフィリピンで戦って生き延びて生還した今94歳の旧陸軍上等兵島田殖壬氏のお話が載っていました。 8月15日の玉音放送は戦場にいたため聞けず下旬に知って、投降し、収容所で3食食べさせてもらって救われたそうです。 その記事の最後のほうで「戦争を国と国との喧嘩くらいに思うかもしれないが、戦場で使われるのは人間。やりたいなら、おまえ、前線に立ってみろって言いたい。」いう言葉が載っていました。

-雑記帳
-