2022-02_涵養庵 梅

2022年 如月の涵養庵

2月は28日しかありません。31日あっても早く感じるのに尚更過ぎ去るのが早いです。人々が「2月は逃げる」というのは、明治の初めに新暦に変わってから、ず~っと思ってきたことなのでしょうね。

お茶のお稽古は、新型コロナのまん延防止にかかっていたために2月もできませんでした。 3月は是非ともお稽古をしたいと思っています。 お稽古に来るお子さんで、今月で小学校を卒業する子が二人いらっしゃいます。小学校の卒業をお祝いする意味からもやりたいのです。 3月になれば、寒さはそれほどでもなくなりますから、窓を全開にしても寒くないようにホットカーペットを用意してでもお稽古したいと思っていますので、そのつもりで準備しそれが無駄になる事が無いように祈りながらやります。

それから、ウクライナとロシアが戦争を始めてしまい、先行きがわかりません。 今は黙っている中国はウクライナとロシアの行方を見ながら、台湾や尖閣諸島をにらんでいるのでしょうか。 ヨーロッパからアジアに飛び火してくるかもしれないと考えるとお茶どころではないのかもしれません。

お茶を嗜むというのがはじまったのは、日本の戦国時代です。明日、自分の命がどうなるかわからない武将たちが、一時の心の安らぎを求めたという事だったのだろうと想像します。 自分も茶室の中で一服のお茶を喫して、少しでも落ち着いた気持ちになりたいです。 本心は窓を閉めて外の音を気にすることなく。

庭の様子をお伝えします。二月の初めには、涵養庵の蝋梅が咲きましたがもう大部分の花は散っています。水仙の花はまだ一本だけ咲いています。移植のために掘り上げた、斑入りのススキの芽が少し出ていました。 侘助椿の花は咲き続けていますし、また日当たりの悪い場所の侘助椿の花のつぼみがようやく色づきました。 東新町1丁目辺りでは一番遅く咲く涵養庵の梅の木にも小さなつぼみがみえてきました。 灯篭の笠の苔は乾燥の冬を乗り越えてくれました。緑色をしています。乾燥を防ぐように水を噴霧器で散布していました。

苔については、先日苔のことで先達の瓦職人さんに来てもらい、貴重な助言をいただきました。 「庭でゼニゴケがはびこったので、昨年の秋口に切り取った。そのあとに砂を撒き、黒土をかぶせたけど良い苔の復活が遅い。」と話したところ、「苔に下の土がふかふかだと苔は生えない。踏んで固くした方が良い」と言われました。それから、「部分的なゼニゴケは、酢を刷毛で塗ると枯れる。範囲が広い場合は熱湯ですね」という事でした。熱湯は随分とやりましたが、良い苔まで殺すのが嫌だから中途半端でした。ピンポイントで駆除できそうなので、今年は酢を試してみます。

3月のお稽古がどうなるかは新型コロナ次第でまだわかりません。おそらく3月末頃にはどうにかなると思いたいです。 そのころには、梅が咲き、ハナカイドウの花も咲き、他の木も草も新芽が芽吹き、曲りなりにでも戦争も片がついて、気持ちよくお茶を頂けるのではないかと思いたいです。

-茶道教室
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