ものすごくうれしいことがありました

1月20日に、近くの老人施設で、お茶会のボランティアがありました。娘が以前から、ここのスタッフの方から頼まれてやっていたのです。入居者の皆様にお茶を点ててあげてふるまいます。コロナで4年くらい止めていました。「コロナが第五類に分類されたので、お茶会をまたやってほしい」という施設からのお話があり再開したものです。

 今回、18日に涵養庵の初釜で用意した結び柳も持って行くことができました。 お正月気分が出たように思います。 風炉・釜その他お道具類は、いつでも使えるように仕舞ってありますから出すことに困難はありません。 ただ施設において、お茶を点てるとか、お運びをするとか、お茶碗を洗うとかのお手伝いが必要です。施設のスタッフさんもやってくれますが、どうしても、茶道の経験者のお手伝いさんが必要です。このお茶会で、涵養庵でのお稽古に来ている中学生がお手伝いに来てくれました。 

以前からお話をしていましたが、自分は涵養庵の子供たちに着物を着て、お茶をやってもらうのを熱望していました。 自分も着物を着るようにしました。 お茶を続ける為の一つのネックは着物にあると思っています。今の時代自分の着物を持っている人が少ないのです。また着付けをすることができないことが多いのです。茶道は安土桃山の時代からのものです。当然着物です。その方が様になっているし所作もきれいだし、どこかそれなりのお茶会に行くには着物が必要です。

それをこちらで用意しているのです。 岡田建設で建築をされる施主様の中で、「片付けてください。処分してください。」と言われたりした着物を頂いて保管しています。ゆくゆくは茶道を習っている子供たちに着せたいがためです。着続けてくれるのならば、気にいった着物を差し上げても良いと思っています。そうすれば着物も喜びます。 

「着物を処分してください」と言われた方たちは、本当に断腸の思いではなかったでしょうか。思い入れのある着物を、ご自分の娘さんからもお嫁さんからも、いらないと言われて、泣く泣く処分するしかないと思われるのです。 「お茶を習っている子供たちに着せたいので、うちで頂いてもよろしいですか」とお話しするととても喜んでくださいました。

今回、老人介護施設でのお茶会で、涵養庵の生徒に着物を着てもらったのです。この子は小学校の三年生から涵養庵の稽古に通っています。以前から、サイズが合うようになれば着物を着てお茶をしてもらいたいとお話をしていた子です。 娘がその子に似合う着物を選び、帯を合わせ、着付けしました。 そして、施設でお茶を点て、ふるまいました。 

自分はその時には、君津のクリニックに治療予約していたので富津にいました。夕方に娘から、無事終わったよ、着物を着せたよ、良かったよ、とLINEが入りました。 すぐにLINEを送り返して、写真を送ってもらいました。  

かわいい!!!  すごく!  もう娘と肩を並べるほどの背丈になっています。ですから着物を着せることができたのです。 ちょっと派手目な柄の着物でしたが、ばっちりあっています。 やはり若さですね。着物を着た時の見た目が決して派手ではなく嫌味でなく、 素晴らしいのです。お茶会に参加した入居している人たちも皆が喜んでいたそうです。 

老人介護施設でのお茶会 
老人介護施設でのお茶会 子供茶道教室の真紀子先生と

一つ、夢がかないました。 写真を見ていて、少しかすんでしまいました。涙がにじんできたのです。うれしい。 本当にうれしい。 うれしかった。

昨年秋以来、熱中症、帯状疱疹、インフルエンザそれらに加えて尿道閉塞と続いていて、落ち込んでいた自分の気持ちが、いっぺんに吹き飛びました。 本当に春が来ました。 ありがとうです。

着物についての夢があと二つあります。

一つは富津の“しおさい工房”で子供たちに着物を着せたいというものです。すでに“しおさい工房”に十着程度の着物を持って行っています。ですからこれはまもなく可能と思っています。

出来れば着物を着てお茶を喫してもらいたい、点ててもらいたい。こっちはわかりません。 そして、お正月に着物を着てもらい、みんなで近所のお寺か神社に初もうでに行くなんていうのも見たいですね。 篠部の町が一気に華やぎますね。 それが現実になったら、近所の料理屋さんで、みんなに食事をしてもらっても良い気持ちです。もちろんこちら持ちです。

もう一つは、今小学校一年生の孫娘に着物を着せてお点前をさせたいというものです。孫娘は比較的背は高い方なのですが、着物を着れるようになるまで、あと何年かかるかな~。 自分自身がいろいろと大病をしているし、大丈夫かな~ ??  

頑張りたいな~。 頑張らなきゃな~。  がんばろ~!!!

-茶道教室
-, ,