長~い新型コロナ禍休みでした。お稽古を再開しました。2月22日以来となります。 再開するにあたって、まだまだ、三密という状態を避けなければなりません。涵養庵では、参加者が2人でも、先生と我々を加えると6人です。三畳台目の茶室と三畳の水屋では、各人の間を3尺すら取れませんし、涵養庵ではなく広間でのお稽古にしました。入る時も手を消毒してもらいました。お香には消毒効果も期待して、部屋には普段よりもきつく香を焚きこみました。
お茶碗をアルコール消毒するわけにもいきません。洗剤を使って洗うというのはもってのほかです。季節に関係なく、なるべく釉薬のかかったお茶碗を選び、お茶を飲むときは、自服としました。茶筅も3つ用意して、一人のお点前のお稽古毎に替えることにしました。 主菓子は、一つ一つケースのまま鉢に並べて、それぞれがお箸を使わずに、そのまま手で懐紙に受けて、頂くようにしました。干菓子も、用意だけはしたのですが、持って帰ってもらうことにしました。
今日の参加者は2名でした。病後であるなど、体調の悪い方にはあらかじめ遠慮していただきました。
お道具類 | |
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掛物 | 「一期一会」 小林太玄書、歌 黄梅院住職 いつもは、梅雨という季節ですので、「緑陰」と書かれた、カタツムリの画のお軸を掛けます。 やはりこの時節、新型コロナウイルス感染症に罹ると、自分のように、いろいろと持病[狭心症、ぜんそく、高血圧、脳梗塞の既往症、その他]を抱えている身にとっては、ひとたまりもないだろうと考えています。先日も、近いうちに見舞いに行かなければならないと考えていた、がんと闘っていた、小学校からの友人が急死してしまいました。その時、その時の一会の出会いを大切にしなければならないな、との思いがありました。)歌 : 「松風を聴き千代にわたれ友 この世の出会い又となる日を」 |
お茶碗 | 九谷焼 徳田八十吉 京焼 徳泉 緑色 紺色 |
水差し | 飛青磁 (本来は土ものなのでしょうが、明るくということで
これにさせてもらいました。) |
薄茶器 | 棗 銘“誰が袖” |
茶銘 | 「三笑の白」 一保堂 (みんなが笑って過ごせますように) |
風炉 | 南部鋳物 |
釜 | 南部鋳物 筒釜 |
敷板 | 織部 |
蓋置 | 竹 風炉用 |
建水 | 青磁 |
花入れ | 竹籠 |
花 | アジサイ、ナヨクサフジ、やまぼうしの葉 |
主菓子 | 「雨の色」 厳邑堂 |
菓子器 | 朱漆塗 丸鉢 |
それにしても、あと1週間足らずで6月も終わりです。一年の半分が過ぎます。早いです!早すぎます! 風炉を出しても使わずに今日まで来てしまいました。 あ~あ、またすぐに風炉をしまって、炉を据えなければならないか~。 歳を取ると気持ちだけが先走ります。 でも息災に過ごせていることは何より幸せです。これから暑さが厳しくなります。新型コロナに気を付けて、熱中症にも気を付けて、毎日をお過ごしください。