湯島天神 合格祈願イメージ

【怖い?話】痛いご注意を受けたお話-vol.1

天神さまからご注意を受けたお話

訪問したお施主様との語らいの中で、お祀りしているお稲荷さんの話が出ました。その流れの中で「祟り」という話になりました。そのお施主様の近くに有名な天神様がお祀りされているからです。

自分は「神様は祟らない」という考えです。馬鹿な人間が考え無しでやることに、いちいち腹を立てて祟っていたんでは神様なんぞをやってはいられません。
但し、あくまでご無礼をしなければという中の事です。ご無礼をすれば祟るというより、痛いご注意を受けるとは思っております。 身を持って体験しました。

もうかれこれ20年くらい前になりますでしょうか、
基本的に自分は、何かの機会に天神様などに伺ったときには拝殿の前に立って、柏手を打ってのご挨拶はします。何かをお願いするという事はしません。 自分の大学入試の際も、クラスメートたちから天神様に合格祈願に一緒に行こうと誘われましたが、自分の時は行きませんでした。
そのころを思い出したら、どこにも合格祈願はしなかったかもしれません。偏屈です。

それなのに、息子が医学部を目指して何年も浪人していたものですから、合格祈願に夫婦でお参りすることになりました。「しました」ではなく「なりました」というのは自分から積極的にという事ではないからです。
あの当時、普段は車での移動がメインしでした。ほとんど電車などを使って移動することは無く、電車での移動は、会合でお酒を飲むときとか極めて少ない事でした。
当日の朝は、前日に降った雪がまだ道路にも薄く残っていました。細い道は白かったです。天神様のあたりは坂も多いことだし、車が雪で滑って事故を起こしてはならないという事で、電車で行こうとなりました。
梅がきれいに咲き誇っていました。御祈祷の申し込みをして、名前が呼ばれて、御昇殿しました。清めの御祓いが済み、祝詞の奏上が始まります。その時に、本当にバカな事を考えてしまいました。
「自分はなんでここにいるのだろう?  自分は来ないほうが良かったんじゃないのかな~。自分のことも頼まなかったのに、子供のことになるとここにも来るんだな~。親バカだよな。でも違うんじゃないのかな~。」 親バカではなく 単なるバカです。 拝殿の中でそんなことを考えるならば、外で待っていればよかっただけなのです。無事、御祈祷を済ますことができました。
事故が起こったのは帰り道でした。 夕方になっていました。最寄りの駅で電車を降りました。駅からは6~7分で家につきます。駅からの帰り道は線路に沿っていて、幅員4mで、通行人が多く、あまり車は通らない道です。本来は安全なルートです。 道路にはまだ雪が残っていて、轍ができていました。車のタイヤの痕だけには雪がありませんでした。二人で歩いていて、暗くなっていましたから当然に、車はライトをつけてましたので、後ろから車が来ることが分かりました。 やり過ごすために、後ろも見ないで脇に寄りましたが、止ってやり過ごそうとは考えませんでした。 そうしたら後ろから、いきなり車がぶつかってきました。僕らをよけようとして、雪に乗り上げたためにスリップして方向制御ができなくなりぶつかってしまったようです。 車は徐行状態でスピードは出ていなかったはずです。雪さえなければ、なんていうことはなかったと思います。しかし、自分にとっての不運はリトラクタブルライトのスポーツ車で、すでに暗くなっていましたから当然ライトカバーが上がっていました。
そのカバーの上に、わがお尻が乗りました。カバーは金属製で薄くて、そこに座るような形になってしまいました。 痛かった~~。 歩けませんでした。救急車が呼ばれ、搬送されてしまいました。家まですぐのところです。暗くても周りに自分の顔を知っている人もいました。当然「どうしたの!」ですよね。 病院に着き、診断を受けて、打撲という事でして、すぐに帰って来れました。
しかし、5日位は杖を突いて歩いていました。「雪でスリップするのが怖いから、安全のために電車で行ったのに、なんでこんな目に合うのか!」と思ったものでした。

事故から何週間か過ぎて、痛みも完全に収まり、冷静に考えました。
「アッ! あそこであのような事を考えてしまった。ただお願いだけすれば良い事なのに、何を思ったんだろう?」 ようやく気が付きましたね。 何も神様の拝殿の中で、そんなことを思う事ではないのです。 本当にバカでした。 自分が悪いのです。「あの運転手には迷惑をかけてしまったな。」と反省したものでした。 しかしこれを祟りとは考えていません。痛いご指導を受けたのです。くれぐれも用心してください。お参り行ったのに、屁理屈をこねて無礼を働くとはとんでもないことです。 ホントみっともない。我ながら、あきれてしまいました。
しかし、この話には後日談がありまして、救われてもいました。実はの後にも続きがありますそのお話は後ほど・・・。

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