お叱りを受けたイメージ

【怖い?話】痛いご注意を受けたお話-vol.3

天神様のお話の後日談

「神様は祟らない」という考えであることを書きました。スリップした車にぶつけられた事故は、非常に痛かったです。
祟りじゃ!祟りじゃ!となるのは普通ではないかと思います。しかし、祟りとは考えていないことは書きました。

この事故の時に、事故現場の近くでSS造3階建ての現場で基礎工事を進めていました。
一人の中年男性が時々その現場を見ていました。見た目は、小ざっぱりとした全く普通の人です。{何か建築に興味のある人なのかな?}程度に思っていました。
現場では埋め戻しも終わり、土間配筋の作業まで進んでいました。そのような時、その男性が紙袋を持って現場に来ました。「現場責任者はいらっしゃいますか?」と聞いてきました。
たまたまその時に自分がいたものですから、「はい、僕ですけれども。何でしょうか?」と答えました。
その男性は、「ずっと現場を見させてもらったが、現場の進め方やその仕事が実にすばらしい。実は岡田建設さんに見積もってもらいたい図面があるのだけれど、やっていただけますか?」という事を話しました。
自分としては、自分の現場を褒められたのでうれしいです。「ありがたいお話ですね~。ぜひ図面を見せて頂けますか。」と即答です。
紙袋から図面を出してこちらに差し出しました。受け取ってその場で図面を見ると、SS造5階建ての共同住宅でした。「いつまでに見積もればよろしいですか?」とお聞きしたところ、「早い方がいいんだ。確認はもうすぐ下りるから。」という事でした。「わかりました。」と答えて、図面を預かりました。
すぐに、見積もりするために図面をコピーして、各下職に図面を渡しました。

その中の一人が、岡田建設の事務所に来て言いました。「この施主は、よした方がいいよ。このあたりのその筋の人だよ。」というのです。
今でいうところの[反社会的]な人でした。
正直なところ、「そんなこと言われても、どうすれば断れるのだろうか?」でした。
高い金額を出したら、「ふざけんじゃねえー。」などと言われそうだし、{高い金額をすぐ承諾するというのは、最後のお金の支払い時にトラブルになりそうだな。}などと、いろいろな事を考えました。
のちに調べたところ、その男性の娘さんの旦那さんは、なんと車の中で銃で撃たれて亡くなったという事でした。
その様な時に事故に遭ったのです。 ある意味天の助けでした。
すぐに電話で「救急車で運ばれるくらいの交通事故に遭ってしまいました。それですぐには見積もりを出せなくなりました。2週間程提出を延ばしてもらえませんか。」という話をしました。 先方は「そんなに待てない。今回は無かった事にしてください。」となりました。
このような次第で、こちらから断りを入れたわけではなく先方が断ったという事になりました。その後その男性からは何のご連絡もありませんでした。
そのようなことがあったのです。 そのようなことですから、私は「祟り」とは思えないのです。痛いご注意だという事なのです。
このことに限らず、たまに神様には、ご注意は度々受けています。

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