令和4年 新年のご挨拶

令和4年 新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。 皆様方におかれましては、ご家族ともどもお健やかに新年を迎えられました事と、心よりお祝いを申し上げます。また、旧年中に賜りました数々のご恩に対しまして、心より感謝を申し上げます。

さて、昨年は、一昨年から続いていて状況が悪くなったり、納まりかけてみたりしながら一向に終息が見えないコロナ禍の中で、皆様方も大変な思いをされたことと思います。 そのような中でも皆様方はつつがなく新年を迎えられましたのは、皆様方に神様、仏様、ご先祖様のご加護があってのことだと思います。 私共におきましても、それに加えましてご支援して頂きました、関係各位の皆様方のおかげである事を肝に銘じているところでございます。

お蔭様という言葉は新年を迎えるたびに思う言葉です。建築屋人生、自分だけで出来ることは何一つありません。
自分は建築工事をよく交響曲に例えます。
作曲を依頼する人=施主、作曲家=設計家、指揮者=施工者(現場監督)、各パートの演奏者=職人というように考えます。 指揮者により、演奏者により、同じ曲を演奏しても大きく印象が違います。そのようなイメージでしょうか?
そのような方々に支えられて一年を暮らさせてもらい、新しい年を迎えられている事を思うのです。

今年はどのような歳になるのでしょう? 今年は五黄壬寅年という歳です。よく五黄の寅年の人は強いといういい方をする人もいます。九星の五黄(ゴオウ)、十干十二支の壬(ミズノエ)寅(トラ)の歳。 9年毎の寅年、10年毎の庚(?)、12年毎の寅。9×10×12=1080年に一度めぐってくる年です。西暦2022-1080=942年、平安時代の終盤です。平将門や藤原純友などが乱をおこした頃です。 社会の変革の兆しが表れたころです。

コロナが蔓延する今、これまでの社会構造が変わりつつあると思われる今日この頃です。良い方向に変わっていってほしいと思います。 五黄の歳は災害が起こるともいわれています。皆様方には、災害の備えを心がけて、生き抜いて、良いお年でありますようにお祈り申し上げます。

また、今年もご愛顧を賜りますようにお願い申し上げます。

 

少し建築に関する話をします。

よく聞かれることで、「同じ設計図で見積もって金額が違うのはなぜ?出来上がりに違いが出るのはなぜ?」というのがあります。
簡単です。 能力の差です。
設計の能力のなかでセンスは素晴らしくても、それを表現して図面化する能力が欠ければ設計者の意図は伝えられません。施工者は設計者の意図を自分なりに考えます。そこに施工者側の裁量に任せなければならない部分が出ます。その時に施工者のデザインセンス能力が無ければ、その程度の仕事しかできません。施工者の思いが高度のものであれば、金額が高くなります。もちろん職人たちの能力が無ければ、やはりその程度のものしかでみません。
腕の立つ職人は往々にして日当も高いです。そういうことで金額の差も出来上がりの差も出るという事です。

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