2022年9月の記事でのお話になります。
河野太郎デジタル相が日本記者クラブで会見し「霞が関をホワイト化」する、との発言があったそうです。将来を嘱望されている若手官僚が、霞が関での仕事に嫌気がさして辞めていく事が多く、「霞が関の崩壊はすでに始まっている」とも言っているそうです。各官庁内でも、どうすりゃいいのか悩んでいるという話は以前から新聞などに載っていました。
大臣の話の中で、「ついこの間もある役所の『将来のエース』と言われた人が辞めると言ってきて、理由が「どうでもよいようなつまらない仕事をやらされている」という事だったそうです。
{YAHOOニュース}
残業代などの対応うんぬん。少しずつやっています、みたいなことも言っていますが、賃金待遇の問題にしようとしていること自体、この人の限界だと思います。将来を嘱望されるほどの人たちが、高い給料が目的ならば、官僚以外にいっぱいありますよね。
先だっても、西村経済産業大臣のトリセツとかいう記事が載っていました。福島に出張するときに役人がどういう対応をすべきか、みたいなことを書いてある資料があり、それこそどうでもよい微に入り細に入りの内容だというものです。書類はなるべく厚くしろ、とかお土産運搬要員は多くしろとか。
大臣は何のために福島に行くのか? まあ、役人たちは建前ではなくその趣旨が分かっているからこそ、そのようなトリセツを作るのでしょう。 その趣旨というのは、多分、あくまで多分ですが、行って何するわけではなく、近い将来長くても一年後には内閣改造で大臣が変わる可能性が高いから何ができるというわけでもない、ただ、行ったという事実を作るためだけなのでしょうね。多分です。事実でないこともあるかもしれません。 そうではないと祈りますが・・・
河野大臣が公務員制度改革に意欲 という見出しでしたが、さて、もっと喫緊のことでやらなければならないことは何なのでしょうか? そうです、国会議員改革です。 本当にバカか!と思われるようなトリセツを書かせる大臣がいること自体が信じがたいことですが、この大臣の前歴が官僚であったいう事がこれまた全く信じられないことです。
要するに自分たちが官僚時代にやらされていたことなのでしょう。だから、何とも思わないのでしょう。多分。自分たちがやらされてきたことを「これはどうなの?官僚の仕事?」というように疑問に思うことなく、自分が国会議員になったらそれをやらせる。
河野大臣が、国会議員や大臣に対する、そのような対応が全く当然のこととして気が付かないのであれば、そここそ改革しなければならないことだと思います。そのことに気が付かなければ、意欲のある官僚はやめるのが当然でしょう。本当にバカらしいもの。
国家のために働きたいと思って官僚になったのに、バカな国会議員の扱い方に関する書類に時間を取られる。このために残業することがあったらば、これは意識の高い人であれば辞めるのが当然です。残業代の問題ではありません。
志の無い、一般的な(一部の、と言わなければならないのかな?そう言わなければならないですね)役人は、残業代、諸手当のために役人を続け、あわよくば国会議員になって「今度は俺様がそっちの立場になるのだ!」というよこしまな意欲のある人たちだけが残る団体になるのは当然です。
河野大臣が目指さなければならないのは、霞が関改革よりも、根本的な国会議員改革でしょう?と思います。大変でしょうね~
将来の首相候補! 首相を目指すときには国会議員改革はできないね~。